特別展「加守田章二 天極をさす」 in 益子陶芸美術館 2021

カテゴリー: 陶芸最前線.

特別展「加守田章二 天極をさす

2021年3月7日(日)〜5月30日(日)

益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
栃木県芳賀郡益子町大字益子3021
0285-72-7555

《壺》1967年 高さ31cm 径20.5cm
益子陶芸美術館蔵


《彩陶壺》1971年 高さ20.2cm 径20.5cm


《曲線彫文扁筒》1970年 高さ42.3cm
22×20.1cm 京都国立近代美術館蔵


《彩陶長方皿》1971年 高さ12.7cm 80.5×30.5cm 岩手県立美術館蔵


《壺》1973年 高さ33cm 22.5×15.7cm
京都国立近代美術館蔵


《彩色壺》1972年 高さ21cm 21×17cm
京都国立近代美術館蔵


《壺》1980年 高さ42.6cm 23.5×14.5cm
岐阜県現代陶芸美術館蔵

1933年大阪・岸和田に生まれた加守田章二は、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で富本憲吉らに陶芸を学び、59年栃木・益子町で独立。同地で灰釉と鉄釉に挑み、67年に陶芸家としては初にして唯一となる高村光太郎賞を受賞した。69年には岩手・遠野に移り、翌年代表作となる「曲線彫文」シリーズを発表し、70年代以降は色彩と模様と造形が一体化した作風を展開する。晩年は東京・東久留米にも工房を構え、精力的に作品を発表し、国内外の陶芸愛好家を魅了している。
本展は、国内有数の加守田章二コレクションの中から、初期から晩年まで厳選した約130点の展覧。当館では約20年ぶりの回顧展となるが、今回は特に作家として飛躍する益子時代(1960 年代)から遠野時代前期(1970 年代前半)にかけての作品に焦点を当てている。なお本展の副題は、詩人・高村光太郎が同賞の賞牌の原型に刻んだ詩句「いくら廻されても針は天極をさす」の一節に由来する。



特別展 黒田泰蔵

2020年11月21日(土)〜2021年7月25日(日)

大阪市立東洋陶磁美術館
大阪市北区中之島1-1-26
06-6223-0055

《白磁円筒》高さ7.8cm 径9cm
イセ文化基金所蔵
Photograph by T. MINAMOTO
(以下同) 


《白磁割台皿》高さ22.5cm 径35.6cm
2018年 イセ文化基金所蔵


《白磁壺》高さ15.1cm 径16.5cm
2019年 イセ文化基金所蔵


《白磁壺》高さ29.8cm 径12.6cm
2019年 大阪市立東洋陶磁美術館所蔵
(戸田博氏寄贈)


《白磁壺》高さ26.9cm 径21.2cm
2019年 大阪市立東洋陶磁美術館所蔵
(孫泰蔵氏寄贈)

黒田泰蔵は1946年兵庫・西宮に生まれ、63年兄の征太郎を頼って上京。46年パリに渡り、アルバイト先の日本レストランで益子の島岡達三に出会い、陶芸を勧められる。翌年島岡に紹介されたカナダの陶芸家のもとで働き、濱田庄司や河井寛次郎らの作品集に触れる。カナダでは自身のアトリエを設けたが、その間2度ほど帰国して島岡の工房に滞在し、濱田が所蔵する李朝の白磁に出会い、後に白磁に取り組む原点となった。
80年に帰国し、82年初個展を開催。白磁の作品を初めて発表したのが92年で、以後世界的に知られようになった静謐な白磁を追求する。作品は、薄く緊張感のある輪郭線をもちながら、表面には柔らかく美しい弧を描く轆轤目が見られ、見る者にそれぞれの作品の確かな存在感を印象づける。
本展では、イセ文化基金所蔵品と大阪市立東洋陶磁美術館所蔵品を中心に、梅瓶を意識した作品から、轆轤の回転運動をそのままに直線と円とで構成される「円筒」まで、代表作約60点を展示する。

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