志野を焼く2016

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野を焼く

炭などで強還元焔焼成ができる焼締還元電気炉の今回のテーマは志野。炭が作品に触れないようにするために炉床と最上段に詰め、さらに追加投入した炭は最上段の棚で受け止めて焼成する。

上段の赤志野釉。釉薬がほどよく熔けてしっとりとした焼き肌になった

上段の赤志野釉。
釉薬がほどよく熔けてしっとりとした焼き肌になった


鬼板を入れた志野釉を掛けた中段。予定どおり志野釉の一部が赤くなった

鬼板を入れた志野釉を掛けた中段。
予定どおり志野釉の一部が赤くなった


:鬼板で絵付けして志野釉を掛けた下段。赤と白のメリハリのある焼き上がりになった

:鬼板で絵付けして志野釉を掛けた下段。
赤と白のメリハリのある焼き上がりになった

全作品とも粘土は五斗蒔土で、
制作協力は神奈川・相模原の清水咲子さん
 

釉掛けし、窯に詰める

炭が作品に触れないようにするため、炉床と最上段に炭だけを詰める。作品と炭の棚を別々にすることにより、強還元雰囲気にするために上蓋の穴から投入する炭が作品に降りかかるおそれがまったくなくなる。下段には鬼板で絵付けして志野釉を掛けたもの、中段には鬼板を入れた志野釉を掛けたもの、上段には赤志野釉を掛けたものをそれぞれ詰めた。なお志野釉は比較的熔けやすいソーダ長石系でいずれも多治見の鈴木釉薬製。
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志野釉、鬼板を溶かした志野釉、赤志野釉を茶碗、ぐい呑、湯呑にそれぞれ掛ける。赤志野釉を掛けたぐい呑の一部の内側には、白く焼く上げるために志野釉を試験的に掛けた。
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空気穴の周辺に短い支柱を3本配置し、その上に小さめの棚板を載せて空気孔を確保してから、ほぼ同じ大きさに砕いた炭を炉床に敷く。そしてその上に棚板を組み、鬼板で絵付けして志野釉を掛けた作品を詰める。
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中段の棚には鬼板を溶かした志野釉を掛けたもの、上段には赤志野釉を掛けたものをそれぞれ詰めてから、最上段の棚には炉床と同じ大きさに砕いた炭を敷き詰めて窯詰めが完了。

 

焼成する

10時間で950度まで上げてから、7時間かけて最高温度の約1,200度まで上げる。熔けやすい志野釉なので、焼成温度は比較的低めにする。その後6時間かけて1,150度まで落とし、さらに3時間かけて950度まで落としてから、電源を切る。なお焼成してから14時間後(1,100度)から17時間後(1,200度)まで、上蓋の穴から炭を投入して強還元焔雰囲気にし、20時間後(1,175度前後)からは空気穴と上蓋の穴を開けて、酸化焔雰囲気にする。
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14時間後の1,100度からは、水に浸した炭を上蓋の穴から1、2本投入する。煙突からの青白い焔が小さくなったら、また炭を投入して強還元焔雰囲気を保つ。
20時間後の1,175度前後からは、空気穴を3分の1ほど開けて酸化焔雰囲気にする。 
 

焼締還元電気炉92-01_0101

<P13-PEB335K-1Z>
*サイズ:340×340×500mm
*電 源:単相200V/5kW
*常用温度:1,300度
*価 格:780,000円(本体)

<C13-PFG555K-2Z>
*サイズ:490×490×500mm
*電 源:単相/三相200V/10kW
*常用温度:1,300度
*価 格:1,500,000円(本体)

<C13-PFG775K-2Z>
*サイズ:680×680×500mm
*電 源:単相/三相200V/20kW
*常用温度:1,300度
*価 格:2,300,000円(本体)

◎製造・販売:(株)誠興電機産業 電気炉事業部
〒709-0463 岡山県和気郡和気町田原上960-2
電話:0869-93-0398 FAX :0869-93-3312