織部を焼く 2017

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織 部を焼く

酸化焔で焼成されることが多い織部釉だが、還元焔雰囲気が加わると渋みが増す。焼締還元電気炉では、攻め焚きのときに炭を投入し、薪窯で焼成したような雰囲気をねらった。
織部秞は木灰仕立てで、その融点を探しながら、焼成温度や焼成時間それに釉薬の厚みを調整した。
93-02-5回目 ◆13時間 1,220度焼成
左が酸化銅、右が硫酸銅の織部秞。厚く掛けたため、右の硫酸銅織部秞が熔けていない
93-03-6回目 ◆13時間 1,200度焼成
左が酸化銅、右が硫酸銅の織部秞で、1,220度よりは熔けているので、釉薬の厚みが焼成ポイントになっているのではないかと思われる

93-05-7回目右 93-04-7回目左 ◆13時間 1,210度焼成
左が酸化銅、右が硫酸銅の織部秞で、どちらも厚めに掛けているので熔け不足になっているが、発色は木灰仕立てならではのものになっている
93-06-8回目左 93-07-8回目右 ◆12時間半 1,200度焼成
左が酸化銅、右が硫酸銅の織部秞で、薄めに掛けた右の硫酸銅の織部秞が、還元焔雰囲気ならでは渋い味わいを醸し出している

 釉掛けして、窯に詰める

織部秞は、草木灰、木灰、長石に硫酸銅、または酸化銅を各3%加えた2種類。やや厚めに掛けたものを中心に、1段に4個という比較的ゆったりとした窯詰めを行った。
炉の中心には丸いさや鉢を立て、そこに合計60gの炭を3回に分けて投入した。


92-03 92-02 素焼きした茶碗に、2種類の織部秞を浸し掛けした。釉薬の比重は50ボーメ
92-05 92-06 炉床中央の空気の取り入れ口の周囲にサイコロ支柱を配置して、四角いさや鉢をかぶせた。その上に載せた棚板の中央には、炭を投入するための丸いさや鉢、その周囲には秞掛けした茶碗を均等に配置した

焼成と焼き上がり

焼成時間は、13時間と12時間半の2種。30分短くしたのは、織部秞の流れ具合を推し測るためである。どちらも、6時間で900度まで上げ、1,000度に達する3時間の間に、炭を投入。1,000度から最高温度までは、13時間焼成の場合は4時間、12時間半の場合は3時間半にした。どちらもそれから2時間後に電源を切った。
なお13時間焼成では、最高温度を1,200度、1,210度、1,220度の3パターンにし、12時間半焼成では最高温度を1,200度にした。



炭は細かく砕き、900度のときに40g、950度と1,000度のときに各10gを投入。投入後3分間煙突を閉じ、それ以外は径17mmの煙突を立てた

炭は細かく砕き、900度のときに40g、950度と1,000度のときに各10gを投入。投入後3分間煙突を閉じ、それ以外は径17mmの煙突を立てた


焼き上がったばかりの炉内

焼き上がったばかりの炉内

焼締還元電気炉92-01_0101

<P13-PEB335K-1Z>
*サイズ:340×340×500mm
*電 源:単相200V/5kW
*常用温度:1,300度
*価 格:780,000円(本体)

<C13-PFG555K-2Z>
*サイズ:490×490×500mm
*電 源:単相/三相200V/10kW
*常用温度:1,300度
*価 格:1,500,000円(本体)

<C13-PFG775K-2Z>
*サイズ:680×680×500mm
*電 源:単相/三相200V/20kW
*常用温度:1,300度
*価 格:2,300,000円(本体)

◎製造・販売:(株)誠興電機産業 電気炉事業部
〒709-0463 岡山県和気郡和気町田原上960-2
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