黄瀬戸を焼く 2016

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瀬戸を焼く

酸化焔焼成で焼かれることが多い黄瀬戸だが、薪窯で焼いたときのような軽い還元が掛かると釉薬に深みが増す。炭の追加が楽にできる焼締還元電気炉では、薪窯焼成の雰囲気に焼き上げることができる。
岡山・金光町の山工房三和窯の垣添百合子さんにご協力をいただき、「菖蒲手(あやめで)」をねらって焼成を繰り返した。

■1回目の焼成
焼き不足で表面がかさかさしている。また還元雰囲気が抜けきっていないため、少し青みを帯びた。
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 ■2回目の焼成
黄瀬戸釉がほどよく熔け、菖蒲手に近い。中のぐい呑は薄掛けしたため、1回目と同じような焼き上がりになった。
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■3回目の焼成
黄瀬戸釉が程よく熔け、しっとりとした焼き肌。
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釉掛けして、窯に詰める

陰刻模様を中心にタンパンを施し、黄瀬戸釉をひしゃく掛けする。粘土は熊谷陶料の黄瀬戸土で、黄瀬戸釉は草木灰と木灰に長石を加えた自家製。焼成温度は1,200度前後だが、最適な温度は焼いて探り出す。
炉内の中心に、炭を投入するための丸いさや鉢を立てる。従って棚板の中央には穴を開けてさや鉢を通し、その周囲に作品を詰める。


92-02 92-03-2 素焼きした茶碗の陰刻模様にタンパンを差し、黄瀬戸釉を注ぐ
92-04 92-05-2 黄瀬戸釉を内側全体に回しながらバケツに戻し、高台を含む外側にひしゃくで掛ける
92-06 92-07 空気の取り入れ口の周囲に炉床にサイコロ支柱を配置し、その上に小さな棚板を載せる。さらに、四隅にL型支柱を置く。
炉床の中心に丸いさや鉢を立て、そこを通した穴の空いた棚板に作品を詰める。さらにその棚板の上に、L型支柱を立てる
92-08 上段の棚板を組み、穴の周囲に作品を詰める

焼成と焼き上がり

9時間かけて90度まで上げ、その後6時間で900度まで上げる。次の3時間で1,050度まで上げる間に、還元用の210gの炭を最初は多めにして4回に分けて投入。さらに次の3時間で1,200度まで上げるときには上蓋の煙突を閉じ、その後煙突を開けたまま自然冷却する。
2回目は、1,050度から1,200度に上げるときに3.5時間かけ、焦げねらいで1,000度前後を6時間徐礼した。
3回目は、1回目作品の再焼きを含んだ焼成で、炭を20g少なくした。
93-01 900度から炭を投入
 

焼締還元電気炉92-01_0101

<P13-PEB335K-1Z>
*サイズ:340×340×500mm
*電 源:単相200V/5kW
*常用温度:1,300度
*価 格:780,000円(本体)

<C13-PFG555K-2Z>
*サイズ:490×490×500mm
*電 源:単相/三相200V/10kW
*常用温度:1,300度
*価 格:1,500,000円(本体)

<C13-PFG775K-2Z>
*サイズ:680×680×500mm
*電 源:単相/三相200V/20kW
*常用温度:1,300度
*価 格:2,300,000円(本体)

◎製造・販売:(株)誠興電機産業 電気炉事業部
〒709-0463 岡山県和気郡和気町田原上960-2
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