9月……September [風車]
花 器:アンドリュー・ゲムリッチ
活け花:瀬尾浩章
益子から10分ほどの茂木に窯をかまえる作者はミシガン州生まれで、銅鑼形の器は地元の原土を積み上げたもの。指で引っ掻いたようなな化粧土と鉄絵具による模様に引き込まれ、強烈な色彩で風車のようなフューシャに、白い小花が咲いた後に青く光る実を付ける不思議な植物・ビバーナムティナスを活けた。
○フューシャ(アンスリューム) ○ビバーナムティナス
Andrew J. Gemrich
1967年 米国ミシガン州に生まれる
1988年 早稲田大学留学
1990年 カラマズー大学卒業
1994年 力石俊二氏に師事
1996年 第1回益子陶芸展濱田庄司賞
2011年 NPO法人MCAA副理事長
2015年 濱田庄司登り窯復活プロジェクト窯焚き参加
*『陶遊』169号(2018年10月23日発売予定)で紹介予定

外資系ベンチャー企業を経て1997年、家族が東京・日暮里にフラワーショップ“Curtain Fig Tree ”をOPENしたのをきっかけに、多彩な花とアレンジの世界に魅せられていく。
中島敏光氏に師事した後、パリのフラワーショップ「レ・ミルフォーユ」で修行。フィリップ・ランドリー氏に師事。現在、Curtain Fig Tree / Floral Designのメインフラワーデザイナー兼店長。
向島の料亭や上野、新小岩の創作懐石料理「梅の花」の活け込みも手がけ、和洋ともに、花や草木のidentityと、器や空間を活かした直感的で斬新な独自のフラワーデザインが支持を集めている。
ミュー ジシャンや日本舞踊とのコラボレーションも行う。