十三代三輪休雪 襲名 雪嶺展 in 日本橋髙島屋 2019

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十三代三輪休雪 襲名 雪嶺展

「雪嶺 花器」高さ62.5cm、25.6×23.4cm



9月18日(水)〜24日(火)

日本橋髙島屋6階美術画廊
中央区日本橋2-4-1
03-3211-4111

1951年十一代三輪休雪の三男として、山口・萩に生まれる。中学の頃、東京国立近代美術館で米国の陶芸作品に衝撃を受け、75年から約5年間サンフランシスコに留学。帰国後、萩で本格的に陶芸に打ち込み、現代陶芸の旗手として注目を集めている。
花器の「花冠」が代表作として知られているが、襲名記念となる今展では、雪をいただいた高山「雪嶺」シリーズを新たに発表する。三輪家に代々伝わる白萩釉は、生命力と躍動感に満ち溢れながらも、静謐さや優しさ、それに自然に対する畏敬の念や、襲名を経ての覚悟をも感じせる。
茶碗をはじめ、水指や花器、陶筥など、圧倒的なスケール感をもって切り拓かれる全60点余の発表で、以下の各店を巡回する。

京都6階美術画廊:10月2日(水)〜8日(火)
大阪6階美術画廊:10月16日(水)〜22日(火)
名古屋10階美術画廊:10月30日(水)〜11月5日(火)

君子素餐スル勿レHAGI 陶 五人展

9月18日(水)〜24日(火)

三越日本橋本店 アートスクエア
中央区日本橋室町1-4-1
03-3274-8472

「君子素餐スル勿レ」は、長州藩士で明治維新の精神的指導者と知られる吉田松陰の言葉。
本展は、この「いたずらに時を過ごすな」という精神を受け継ぎ、現代と将来を見すえて作陶に励む松本萩と深川萩の5人の作陶家によるもので、瑞々しい感性と創造性にあふれた約200点が展示される。

岡田 泰
「淡青釉華香炉」高さ12.3cm、径11.5cm


坂 悠太 
「縞々練込碗」


坂倉 正紘
「萩茶盌 大道粉引」高さ6.9cm、径17.1cm


渋谷 英一 
「黒彩器 -茶盌-」高さ9cm、径14cm


田原 崇雄 
「流白釉刻紋鉢」高さ8cm、径40cm

OKADA YASUHSI
1976年 山口県萩市に生まれる

2002年 東京造形大学美術学部彫刻科卒業
2009年 日本伝統工芸展人選
2015年 日本陶芸展毎日新聞社賞
2017年 山口県芸術文化振興奨励賞

SAKA YUTA
1988年 山口県美東町に生まれる
2010年 京都造形芸術大学美術工芸学科陶芸コース卒業
2011年 京都府立陶工高等技術専門校修了
2013年  都市伝統産業技術者研修修了
2014年 母・十三世高麗左衛門死去に伴い坂窯を継承する

SAKAKURA MASAHIRO
1983年 山口県長門市に生まれる
2009年 東京藝術大学大学院彫刻専攻修了
2017年 茶の湯の造形展人選
    現代茶陶展 人選
     明日への扉(ディスカバリーチャンネル)出演
2019年 ブレイク前夜  (BSフジ)出演

SHIBUYA EIICHI
1979年 山口県萩市に生まれる
2011年 長三賞第30回記念大賞
2016年 「現在形の陶芸」萩大賞Ⅳ大賞
2018年 第5回陶美展日本陶芸美術協会賞
     山口県芸術文化振興奨励賞

TAHARA TAKAO
1982年 山口県長門市に生まれる
2007年 東京藝術大学大学院彫刻専攻修了
2015年 日本陶芸展入選
2016年 日本伝統工芸展人選
2019年 山口伝統工芸展日本工芸会山口支部長賞

 

生誕100年 藤本能道―生命を描いた陶芸家

8月3日(土)〜121()

菊池寛実記念 智美術館
港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル
03-5733-5131

「雪白釉色絵山帰来鶉図六角大筥」1982年  菊池寛実記念 智美術館蔵  (撮影・亀井友吉)


「梅白釉釉描色絵金彩花と蝶図六角小筥」1991年 菊池寛実記念 智美術館蔵 (撮影・尾見重治、大塚敏幸) 


「霜白釉釉描色絵金彩焰と蛾図扁壺」1990年 菊池寛実記念 智美術館蔵 (撮影・田中良) 

1919 年東京に生まれ。東京美術学校(現・東京藝術大学)に入学し、色絵の大家・富本憲吉と加藤土師萌に師事し、陶芸の道に進む。戦後鹿児島で窯業指導に従事し、京都に移ってからは作陶家集団・走泥社や、モダンアート協会で前衛的な陶彫を発表する。陶芸専攻講座が整備された1962 年から母校で教鞭をとると色絵磁器を追求し、白磁に瑞々しい色彩で草花や鳥などを描ようになった。
色絵技法を習得した藤本は、それまでなかった中間色の絵具や釉薬調合を試み、色調と質感を極限まで追求。83年頃には、絵具と釉薬を融合した独自の表現「釉描加彩」を創出した。陶磁器でありながら絵画のような空間の広がりと 複雑な色彩の重なりをみせる新たな表現により、86年重要無形文化財「色絵磁器」技術保持者に認定され、色絵磁器の新たな可能性を示した。
本展では、色絵磁器以前の初期作品から当館創始者・菊地智がコレクションした代表作など、藤本色絵の頂点を展覧しているが、「幻の食器」といわれるディナーセットも見所になっている。1976 年茨城県下で行われた植樹祭の折に、菊池家の宿泊施設に宿泊した昭和天皇、 皇后両陛下の晩餐用に、菊池が藤本に制作を依頼した総数230ピースの食器で、鳥や花の絵皿は1点ずつデザインが異なる。両陛下の晩餐で一夜のみ使用された後は秘蔵され、この度は10 年ぶりの展示・公開となる。



「幻の食器」(1976年作)のテーブルセッティング 菊池寛実記念 智美術館蔵 (撮影・尾見重治、大塚敏幸)






 

-生誕100年記念- 島岡達三の仕事展

2019年7月11日(木)〜10月6日(日)

益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
栃木県芳賀郡益子町大字益子3021 
0285-72-7555

1919年組紐師の長男として東京・港区に生まれる。19歳のときに日本民藝館を訪れ民芸の美に接し、翌年東京工業大学窯業学科に入学。40年益子の濱田庄司のもとを訪れ、卒業後の入門を許される。復員後の46年、濱田の門下となり54年益子に住居を設け、窯を築く。
64年日本民芸館賞、80年栃木県文化功労賞、94年日本陶磁協会賞金賞をそれぞれ受賞し、96年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
本展では、島岡の代表的な技法である<縄文象嵌>に焦点を当てつつ、バリエーション豊かな意匠を紹介する。初期作品や益子町文化財指定作品など、島岡家のコレクションの優品や当館所蔵作品を軸にし、朝鮮陶磁への憧れなどを展示。島岡の生誕100年を記念し、氏のやきもの原点を見つめる。

「灰釉象嵌菊花文大皿」1979年
撮影:乾 剛


「塩釉縄文象嵌大皿」1996年
益子陶芸美術館蔵


「白釉縄文象嵌大壺」1980年代
撮影:乾 剛


「辰砂釉象嵌草花文壺」1980年頃
益子陶芸美術館蔵


「黒釉流文水盤」1975年頃
益子陶芸美術館蔵


「彫絵草花文壺」1950年代
撮影:乾 剛

 

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