陶匠 辻清明の世界 in 東京国立近代美術館工芸館 2017

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工芸館開館40周年記念特別展  陶匠 辻清明の世界―明る寂びの美

「信楽大合子 天心」高さ40cm、45×43.5cm 1970年




2017年 9月15日(金)〜11月23日(木)


東京国立近代美術館工芸館
千代田区北の丸公園1-1
03-5777-8600
 

「信楽自然釉茶盌」高さ8.3cm、12×11.5cm 1992年


「信楽耳付水指」高さ17.1cm、23×18.4cm 1993年


「聚楽掛分茶盌」高さ10cm、12.2×11.7cm 1990年

辻清明(「辻」のしんにょうは点ひとつ)は、1927年東京・世田谷に生まれ、10歳のときに轆轤を挽き始めた。14歳のときには自宅に「辻陶器研修所」を設立して倒炎式石炭窯を築き、陶芸家として歩み始めた。近くに住む富本憲吉や板谷波山を、それに益子の濱田庄司を訪ね歩き、1955年には東京・多摩に窯を移して登窯を築いた。以来、信楽の土を用いた無釉焼締に挑み、「明る寂び」と呼ばれる信楽焼の新たな美の世界を構築した。
本展は、工芸館開館40周年と辻の没後10年を記念して開かれるものだが、茶陶やオブジェなどの代表作とともに、古美術の蒐集家としても知られる辻の愛蔵品の古信楽や古代ペルーの土器なども展示される。また、洋画家・山口長男やアメリカの陶芸家ピーター・ヴォーコスらが辻の陶房で制作した作品なども紹介する。
さらに辻は自邸に、利休の草庵を基本にした茶室も建てている。本展では、その茶席をイメージした展示を行うほか、会期中一日限定で辻清明の茶碗で味わう記念呈茶も予定されている。
(*作品はすべて東京国立近代美術館蔵で、撮影は藤森武)

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