追悼 吉野魁×敬子親子展 in 柿傳ギャラリー 2016

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追悼 吉野魁 × 敬子親子展

「本手絵唐津算盤形壺」高さ10cm、径13cm

「本手絵唐津算盤形壺」高さ10cm、径13cm



2016年 3月13日(日)〜19日(土)

柿傳ギャラリー
新宿区新宿3-37-11 安与ビルB2F
03-3352-5118

唐津焼の吉野魁(靖義)は1941年、伊万里市南波多町の櫨ノ谷に生まれた。佐賀県窯業試験場で井上萬二氏の指導を受け、かつては12軒の窯元があった櫨ノ谷に70年、四連房式の登り窯を築いて作陶を開始した。師としたのは陶片で、目指したのは古唐津。
しかし、ある程度までは古唐津の焼き締まり具合や風合いに到達したものの、違和感をぬぐいきれなかった吉野は、古唐津の素地は陶土ではなく櫨ノ谷の周囲などに無尽蔵に埋蔵されている砂岩と頁岩などのいわゆる堆積岩ではないかいと考えるようになった。そして99年、唐臼で細かくした砂岩と頁岩を原材料とした制作を開始。2001年その作品を「本手唐津」と命名し、07年には古唐津にかなった焼成法も確立した。
吉野は13年、魁と改名して窯元を娘・敬子に譲り、唐津焼をさらに深く追求することに専念していたが、15年に他界。古唐津の再興に一石を投じた吉野の業績は高く評価されている。
(現代陶芸家ファイル「吉野魁 古唐津再興」参照)

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