高麗青磁―ヒスイのきらめき in 大阪市立東洋陶磁美術館 2018

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特別展 高麗青磁―ヒスイのきらめき


「青磁透彫 唐草文 箱」高さ11.8cm 高麗時代(12世紀) 東京国立博物館所蔵 Image : TNM Image Archives


「青磁陽刻蓮唐草文浄瓶」(重要文化財)高さ36.5cm 高麗時代(12世紀) 根津美術館所蔵


「青磁陽刻龍波濤文九龍浄瓶」(重要文化財)高さ33.5cm 高麗時代(12世紀) 大和文華館所蔵 撮影・六田知弘

2018年 9月1日(土)〜11月25日(日)

大阪市立東洋陶磁美術館
大阪市北区中之島1-1-26
06-6223-0055

翡翠のような美しい釉色の高麗青磁は、高麗王朝(918-1392)の滅亡とともに姿を消した「幻のやきもの」。高麗王朝の滅亡から約500 年を経た19世紀末から20世紀初頭にかけて、高麗の王陵をはじめとする墳墓や遺跡などが掘り起こされて再び世に現れた。
高麗王朝では仏教が国教となったたが、同時に道教も盛んであった。一方、中国から喫茶や飲酒文化が伝えられ、王室や貴族、寺院で大いに流行した。こうして祈りの場や儀礼、喫茶具や飲酒具などに用いられるものとして高麗青磁が誕生し、独自の発展を遂げた。唐、五代の越窯青磁や北宋の汝窯青磁に類するとされる透明感のある艶やかな釉の翡色、そしてとりわけ精緻な象嵌技法を特徴とする高麗青磁の美しさは、中国においても高い評価を受けた。
同展は、高麗王朝建国1100周年にあたる平成30年、同館の所蔵品を中心に、国内の代表作も加わえた高麗青磁の至玉の名品約250件が一堂に会し、「祈り」と「喫茶文化」、「飲酒文化」を切り口に高麗青磁の新たな魅力を紹介するもの。東洋陶磁美術館としては、約30年ぶりに満を持して開催する高麗青磁の一大特別展となる。

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