土鍋土2014

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 土鍋土

としてだけでなく、オーブン用の調理器としても用途が拡大している土鍋土が、寒い季節だけでなく一年中使用されるようになってきた。伊賀土がその代表格だが、近年はペタライト(葉長石)を配合して耐火耐熱性を高めた粘土もラインアップ。

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左から、耐火耐熱鍋土<白>(A-43)、ごはん鍋土(A-236)、
土鍋土(A-13)、耐火耐熱鍋土<赤>(A-130)
*品名と記号はヤマニファーストセラミックの品名と品番



鍋土(A-13)、ごはん鍋土(A-236)、耐火耐熱鍋土<白>(A-43)、耐火耐熱鍋土<赤>(A-130)の4種の土鍋土で一人用サイズの楕円形土鍋を成形し、石灰系の透明釉とチタン白マット釉を掛け分け、その素材性に迫る。

粘土提供:(有)ヤマニファーストセラミック
制  作:アトリエJ-Pott(梅原淳子)

 

土鍋土(A-13)_8087◎土鍋土(A-13)

*粒子が細めで成形しやすく、ペタライトは含んでいない。

*1,180度で焼成すると、直火が可能な土鍋になる。

*1,200〜1,230度で焼成した場合は、オーブン対応に。

 

 

ごはん鍋土(A-236)%0A_8090◎ごはん鍋土(A-236)

*粒子が粗めだが成形しやすく、ペタライトは含んでいない。

*1,230度以下で焼成する。

*ガスの直火によるご飯炊きにも使用可能。

 

 

耐火耐熱鍋土<白>_8077◎耐火耐熱鍋土<白>(A-43)

*粒子は細めでペタライトを含んでいるが、成形しやすい。

*ペタライトの影響を受け、釉薬が流れやすくさらに釉調が変化する。

*1,200〜1,230度で焼成。耐火耐熱性に優れた白土。

 

 

耐火耐熱鍋土<赤>(A-130)_8084◎耐火耐熱鍋土<赤>(A-130)

*粒子は細めでペタライトを含んだ赤土。

耐火耐熱鍋土<赤>(A-130)_8101

透明釉はかなり変化する(右側)



*上記白土より釉調がさらに変化するうえに流れやすい。

*1,200〜1,230度で焼成。耐火耐熱性に優れている。