9月…September [ 琉球の海 ]
花 器:山田サトシ
活け花:瀬尾浩章
沖縄がもつ独自の文化や歴史の中で育まれた器。荒焼(沖縄の方言でアラヤチ:焼締陶)の焼成方である、浜辺に打ち上げられた珊瑚をかたわらに置き高温で焼き締められ、景色が生まれる。そこからは、まるで長い時を海底で眠っていたかのような風合いが感じられる。
底と天部は六角で、天部の中央にはめられた小さくて丸形の蓋を取り外して活けた。
○クロホウズキ ○キャプテンプロミス(カラー) ○ビバーナムティナス
YAMAD SATOSHI
1967年 沖縄に生まれる
1991年 沖縄県立芸術大学卒業
1993年 東京藝術大学大学院修了
2008年 沖縄で制作をはじめる
現在、沖縄県立芸術大学陶芸分野教授

1997年、家族が東京・日暮里にフラワーショップ “Curtain Fig Tree ” をOPENしたのをきっかけに、多彩な花とアレンジの世界に魅せられていく。レ・ミルフォーユ・ドゥ・リベルテの中島敏光氏に師事した後、パリのフラワーショップ「レ・ミルフォーユ」の故フィリップ・ランドリー氏に師事。現在、Curtain Fig Tree / Floral Designのオーナー兼メインフラワーデザイナー。料亭の活け込みや、アーティストの写真集・ツアーパンフレットなどの空間デザインも手がける。花、草木、器、人が発する輝きを融合させることに日々精進する。