引出黒を焼く 2018

カテゴリー: 新型窯に挑む.

引出黒を焼く

還元材を投入することにより薪窯よりラクに、狙った時間帯で強還元から中間的な雰囲気にすることができる焼締還元電気炉で、引出黒を焼いてみた。瀬戸黒釉はオリジナルで、黒さと縮れを深めるため、成分比率を変えた。その結果は……

 

焼き上がり

瀬戸黒釉の原料の割合を変えて焼成した結果、鬼板4、長石4、木灰3、ベンガラ0.4の調合に落ち着いた。なお鬼板は生のままではなく800度でいったん焼成し、熔け具合を改良した。

焼成時間などによる影響か、表面が細かく縮れている


ほぼねらいどおりの縮れ


焼成時間などの理由で、大きく縮れている

左:鬼板単味で熔けていない

右:鬼板5、長石1でやや熔け始めた
左:鬼板4、長石4、ベンガラ0.4で熔けたが、表面はかさかさ

右:鬼板と長石が同量で釉が縮れを起こしている

 釉薬を調合して掛ける

素地は曽木もぐさ土単味。瀬戸黒釉の原料は、鬼板、長石、木灰、ベンガラで、鬼板単味、鬼板+長石、それに全原料の3種の配合を準備した。
釉薬原料の比率を変えて調合した瀬戸黒釉を施釉し素焼きする

窯に詰めて還元を掛ける

6時間で900度まで上げ、そこで炭を600g投入。その後3時間は、上蓋穴は閉じたままで空気穴を半分開け、950度、1,000度、1,050度で割り箸を3本ずつ投入して還元を掛ける。
その後4時間で1,250度まで上げ、そのときには上蓋穴に17φの煙突を差して空気穴を閉じ、釉薬が熔けるのを待つ。
空気の吹き出し口の周囲にサイコロ支柱を置き、その上に小さな耐火板をかぶせる。それを底のない円形のさや鉢で囲んでから、周囲に四角い耐火土を配置し、その上に茶碗を詰める。
900度に達したら、細かく砕いた炭600gを上蓋穴から投入する

窯から引き出す

窯が1,250度に達し、15分ほど経過したら上蓋を開ける。釉薬が熔けていたら茶碗を引き出し、熔けていなかったら扉を閉め、さらに15分ほど焚く。
1,250度になったら上蓋を開け、釉薬が熔けているのを確認してから茶碗を引き出す
いったん耐火土の上に置いてから、水の中に入れて急冷する

焼締還元電気炉
92-01_0101


<P13-PEB335K-1Z>
*サイズ:340×340×500mm

*電 源:単相200V/5kW
*常用温度:1,300度

*価 格:780,000円(本体)

<C13-PFG555K-2Z>
*サイズ:490×490×500mm

*電 源:単相/三相200V/10kW
*常用温度:1,300度
*価 格:1,500,000円(本体)

<C13-PFG775K-2Z>
*サイズ:680×680×500mm

*電 源:単相/三相200V/20kW
*常用温度:1,300度
*価 格:2,300,000円(本体)

◎製造・販売:(株)誠興電機産業 電気炉事業部
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