シルクロードの陶華 七代加藤幸兵衛展
2024年9月18日(水)〜23日(月)
日本橋髙島屋 美術画廊
中央区日本橋2-4-1
03-3211-4111
1945年岐阜に生まれ、68年京都市立美術大学を卒業し、朝日陶芸展で最高賞を受賞(75年も受賞)。69年日展で特選北斗賞を受賞し、95年七代加藤幸兵衛を襲名。
近年は、父親の卓男より復元された幻の名陶・ラスター彩をはじめとするペルシア陶技を受け継ぐとともに、現代の感性で新たな表現を切り拓いている。2023年には、父親と共に正倉院三彩の復元に携わり体得した高度な制作技法と、次世代への伝承に貢献してきた功績が認められ、岐阜県重要無形文化財保持者「三彩」の指定を受けた。
本展は、父親が創作されたペルシャ陶の心を継いで制作されたラスター彩、ペルシャ褐釉、青釉をはじめ、銹彩、三彩などによる花器、飾皿、香炉、茶碗、水指、陶額、鉢など、新作の展覧。
|
|
|
|
英国ロンドン派展
2024年6月30日(日)〜9月23日(月)
益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
栃木県芳賀郡益子町大字益子3021
0285-72-7555
日本と英国の陶芸の関係は、1920年にバーナード・リーチが濱田庄司と共に日本風の3室の登り窯を築いた時代に遡ることができる。それを機にリーチ工房と益子町との関係は現在も続き、当館では2011年に「ある日のヴァンガード・コート」、13年に「Leach School」、18年に「英国ラブリィ~派」など、英国陶芸を多様な切り口で紹介する展覧会を数多く開催してきた。さらに、14年度にスタートした「益子国際工芸交流事業」では、多くのイギリス陶芸家を招聘し、滞在制作が行われてきた。
英国は、ヨーロッパの中で陶芸大国として知られる。 なかでも首都ロンドンでは、オーストリア出身のルーシー・リー(1902〜95)やドイツ出身のハンス・コパー(1920〜81)などからはじまり、現在ではジュリアン・ステア(1955〜)やジェ二ファー・リー(1956〜)といった多くの陶芸家が活躍している。
本展覧会は、当館のコレクションの核のひとつでもある英国陶芸の中からロンドンに焦点を絞ったもので、今回新たに「ロンドン派」と名づけて紹介する。
|
|
|
|
|
|
リニューアルオープン記念特別展
「シン・東洋陶磁-MOCOコレクション」
2024年4月12日(金)〜9月29日(日)
大阪市立東洋陶磁美術館
大阪市北区中之島1-1-26
06-6223-0055
1982年に開館した大阪市立東洋陶磁美術館(MOCO=モコ)は、世界に誇る安宅コレクションや李秉昌コレクションを中心に、各時代の陶磁器による日本陶磁コレクション、鼻煙壺の沖正一郎コレクション、現代陶芸コレクションなどで構成されている。
約2年間の改修工事により、エントランスホールの増改築をはじめ、展示ケースの改修やLED照明の更新などの展示環境を整備し、さらに国宝「油滴天目茶碗」専用の独立ケースを導入し、リニューアルオープンを迎えた。記念特別展のタイトルの「シン」は、「新」たなミュージアムへと歩み始めること、「真」の美しさとの出会い、「心」がワクワクする鑑賞体験をという三つの願いが込められており、国宝2件、重要文化財13件を含む珠玉の東洋陶磁コレクションなど約380件が展示される。
とくに、透明度の高い高透過ガラスによる専用展示ケースにおさめられ、360度から鑑賞できる国宝「油滴天目茶碗」は、碗の内面を浮かび上がらせるスポット照明と紫励起LEDによるベース照明がなされ、同作品の美しい斑文と繊細な光彩を浮かび上がらせている。さらに映像ルームにおいては、ハンズオンコントローラーにより4Kモニターに投影される高精細3DCGを好きな角度から見ることができるようになっており、国宝の新たな魅力に出会うことができる。
|
|
|
|
|
|
|
|