神業ニッポン 明治のやきもの -幻の横浜焼・東京焼- in 兵庫陶芸美術館 2019

カテゴリー: 陶芸最前線.

神業ニッポン 明治のやきもの -幻の横浜焼・東京焼-

2019年10月12日(土)~12月15日(日)

兵庫陶芸美術館
篠山市今田町上立杭4
079-597-3961

川戸房次郎「色絵秋草文茶器セット(ポット、砂糖壺、ミルク入れ、小皿、碗・皿)」田邊哲人コレクション(以下同様)


井村彦次郎(絵付・高山一二)「色絵花鳥文蓋付ソース入」


井村彦次郎「色絵菊花文楕円大皿」

江戸末期の開港により、日本の絵画、浮世絵、陶磁器、漆などの美術工芸品が、海外の注目を集めた。美しいだけでなく職人芸を極めた「神業」とか「超絶技巧」と呼ぶにふさわしい品々で、外国人の嗜好に合わせ、金彩や色絵技法を駆使した華やかな装飾と複雑な彫刻を施した美術工芸品が次々と制作された。
1859年に開港した横浜や東京には、71年の廃藩置県を機に高い技術を持った藩窯などの腕ききの陶工が集まり、海外から持ち込まれたこれまで見たこともないデザインと華やかな色使いの洋食器を目にした。それに触発された職人たちが自由な発想で洋の感性と技術も取り入れ、今までの日本にはなかった陶磁器を制作したのが横浜焼と東京焼で、最盛期には横浜で400人、東京で100人ほどの陶工が制作に励んだ。

宮川香山「高浮彫牡丹ニ眠猫覚醒大香炉」(横浜美術館寄託)


井村彦次郎「色絵花鳥文蓋付壺(対)」


東京錦窯(松本芳延)「色絵武者文耳付花瓶」1873年頃

横浜焼の先駆者として京都から移窯した宮川香山は、1873年ウィーン万国博覧会で名誉金牌受賞するなど、国内外の大博覧会で最高賞を受賞。フランスを中心とした「ジャポニスム」ブームの契機ともなった。しかし、1923年の関東大震災や第二次世界大戦の大空襲により、その存在や記憶が失われた。さらに輸出品であっため国内には現物がほとんど残らず、外国人向け陶磁器「横浜焼・東京焼」は、「幻の陶磁器」と呼ばれる。
本展は、国内随一のコレクター・田邊哲人氏が里帰りさせたコレクションから精選したものに、明治を代表する陶工・宮川香山の作品をはじめ、日本に現存する優品を加え、幻といわれるその全貌に迫る。

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