伊賀焼を焼く
緋色、焦げ、ビードロを特徴とする伊賀焼焼成を、必要に応じていつでも炭を供給できる焼締還元電気炉ならではの機能をフル活用して行う。
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窯詰め
炉内に、底の中央に直径5cmほどの穴を空けたお椀形のさや鉢を設置する。さや鉢の内と外で炭を燃やし、内では緋色に焼き上げ、外では強還元を掛けるためだ。また、炭が燃え残りやすいさや鉢の底には、焦げを付けたい部分を当てて窯詰めする。一方、作品にはあらかじめ松灰を適度に振り掛けている。素地が灰を吸って載りにくいためだ。
焼成は、お椀形さや鉢の中だけに炭はいっぱいに詰めてから始める。
さらにその周囲には耐火土より高いL型支柱を、間隔を空けて配置し、その上に道具土を回して空気の通り道を確保する。
L型支柱の上には中央を円形にくり抜いた棚板を載せる。
さや鉢の中だけに炭をいっぱいに詰めて窯詰めが完了。(さや鉢には蓋をしない。また、さや鉢の外側には焼成の最後に炭を投入する)
焼成と焼き上がり
焼成時間は全体で56時間。17時間掛けて1,200度まで上げ、その後3時間で1,300度まで上げて2時間キープする。さらに1時間掛けて1,180度まで落として11時間キープしてから、10時間掛けて1,200度まで上げ、次に2時間でつまり焼成を始めて47時間後には1,270度まで上げる。この間、16時間後と25時間後には炭がなくなった部分に炭を継ぎ足したが、40時間後と45時間後にはビードロを目的とした炭の粉と松灰を混ぜたものを投入。さらに、47〜48時間後には、そのビードロを定着させるために水を含ませた炭をさや鉢の外に投入し、49間後には炉内温度を300度まで急激に下げる。
その後は、自然に冷却する。
焼成を始めて16時間後と25時間後には炭を投入。また、下段にある空気穴は14時間から48時間まで開けた。
ビードロをねらい、炭の粉と松灰を混ぜたものを焼成開始から40時間後と45時間後に振り掛けた。
47時間から48時間までは水で濡らした炭をさや鉢の外に投入し、温度を2時間で1,000度ほど落とした。 |
焼締還元電気炉
<P13-PEB335K-1Z>
*サイズ:340×340×500mm
*電 源:単相200V/5kW
*常用温度:1,300度
*価 格:780,000円(本体)
<C13-PFG555K-2Z>
*サイズ:490×490×500mm
*電 源:単相/三相200V/10kW
*常用温度:1,300度
*価 格:1,500,000円(本体)
<C13-PFG775K-2Z>
*サイズ:680×680×500mm
*電 源:単相/三相200V/20kW
*常用温度:1,300度
*価 格:2,300,000円(本体)
◎製造・販売:(株)誠興電機産業 電気炉事業部
〒709-0463 岡山県和気郡和気町田原上960-2
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