備前式登窯
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焚き口の反対側に空けた穴からも
薪が投入できる秘密室 |
備前焼は現在地上式の登窯がほとんどで、正面手前を運道(うど)、いちばん奥を煙道(けど)、その間の部屋を下から一番、二番と呼び、長時間に及ぶ無釉・焼締焼成により、胡麻、桟切り、緋襷、牡丹餅などと、さまざま焼き上がりを見せる。なかでも、運道と一番の間に設けられる「秘密室」は、他の部屋より変化に富んだ焼き上がりが得られる。
千葉に築かれた備前窯は、秘密室の奥行きが約60cmで、反対側には薪が投入できる小窓を2つ設けている。さらに、江戸期に盛んに築かれた大窯より高さをかなり抑え、煙突も低くなっている。
 ① 運道の地面を平らにする |
 ② 運道にレンガを敷き詰める |
 ③ 運道の奥は3段に |
 ④ 運道の焚き口をレンガでアーチ状に組む |
 ⑤ 運道と秘密室の間に狭間を組む |
 (3段になっている運道) |
 ⑥ 運道と1番の間に秘密室をつくって床を張り、1番と煙道の間に狭間を組む |
 ⑦ 狭間の上部はアーチ状にする |
 ⑧ 運道を半分ほどレンガでアーチ状に組む |
 ⑨ 秘密室の焚き口をアーチ状に組む |
 ⑩ 秘密室と1番の間に狭間を組む |
 ⑪ 煙道の上部を組み、低めの煙突とつなぐ |
 ⑫ 1番と煙道の焚き口をアーチ状に組む |
 ⑬ 運道の残り半分にレンガを積む |
 同左 |
 ⑭ 秘密室と1番にもレンガをアーチ状に積む |
 ⑮ 運道の下部にレンガを積み、二重にする |
 ⑯ 運道全体に土を塗る |
 同左 |
 ⑰ 他の部屋にも土を塗って完成 |