土鍋土
鍋としてだけでなく、オーブン用の調理器としても用途が拡大している土鍋土が、寒い季節だけでなく一年中使用されるようになってきた。伊賀土がその代表格だが、近年はペタライト(葉長石)を配合して耐火耐熱性を高めた粘土もラインアップ。土鍋土(A-13)、ごはん鍋土(A-236)、耐火耐熱鍋土<白>(A-43)、耐火耐熱鍋土<赤>(A-130)の4種の土鍋土で一人用サイズの楕円形土鍋を成形し、石灰系の透明釉とチタン白マット釉を掛け分け、その素材性に迫る。
粘土提供:(有)ヤマニファーストセラミック
制 作:アトリエJ-Pott(梅原淳子)
◎土鍋土(A-13)
*粒子が細めで成形しやすく、ペタライトは含んでいない。
*1,180度で焼成すると、直火が可能な土鍋になる。
*1,200〜1,230度で焼成した場合は、オーブン対応に。
◎ごはん鍋土(A-236)
*粒子が粗めだが成形しやすく、ペタライトは含んでいない。
*1,230度以下で焼成する。
*ガスの直火によるご飯炊きにも使用可能。
◎耐火耐熱鍋土<白>(A-43)
*粒子は細めでペタライトを含んでいるが、成形しやすい。
*ペタライトの影響を受け、釉薬が流れやすくさらに釉調が変化する。
*1,200〜1,230度で焼成。耐火耐熱性に優れた白土。
◎耐火耐熱鍋土<赤>(A-130)
*粒子は細めでペタライトを含んだ赤土。
*上記白土より釉調がさらに変化するうえに流れやすい。
*1,200〜1,230度で焼成。耐火耐熱性に優れている。