信楽土を焼き締める
ヒーターをセラミックボードで遮断し、窖窯風の焼成を可能にした画期的な焼締還元電気炉による信楽土の焼締焼成はどんな焼き上がりになるのか?
粘土は信楽特有の長石を多く含んだ「石はぜ土」と、やや少なめの「灰かぶり土」で、焼締を試みた。
焼き上がり
|
窯詰め
道具土に焼いた籾殻(もみがら)をまぶし、その上に適度な角度に傾けたぐい呑を載せる。その上には小さな棚板を載せて大きな壺を載せ、その周辺には、ビアマグや花入を縦や斜めに配した窯詰めを行う。
焼成
焼成は48時間。18時間で1,270度まで上げ、1,110度のときに1kg炭を炉内にまんべんなく投入する。1時間ねらしてから、その後2時間かけて1,180度まで落としてから24時間同じ温度を保つ。その間、9時、13時、18時の3回、各5kgの炭を投入する。
翌日も同じ時間帯に炭を投入するが、13時は3kg、18時は2kgにする。この24時間の間は、下の空気穴を全開にし、蓋に付ける小さい煙突を一本だけ順次回し、炉内の炭が均一に燃えるようにする。
その後、1,230度に上げて2時間維持してから温度を下げ、1,050度で1時間維持して焼成が完了する。
冷ましのやり方も重要だ。窯任せにするのではなく、980度までは5時間掛ける。その状態で炭を少し入れて6時間ほどキープする。その後は炉内を酸化焔雰囲気に戻して、自然に冷ます。
炭は平均的に掛ける焼き上がったばかりの炉内。まんべんなく掛けた炭がすべて燃え尽きたのが確認できる |
<P13-PEB335K-1Z>
*サイズ:340×340×500mm
*電 源:単相200V/5kW
*常用温度:1,300度
*価 格:780,000円(本体)
<C13-PFG555K-2Z>
*サイズ:490×490×500mm
*電 源:単相/三相200V/10kW
*常用温度:1,300度
*価 格:1,500,000円(本体)
<C13-PFG775K-2Z>
*サイズ:680×680×500mm
*電 源:単相/三相200V/20kW
*常用温度:1,300度
*価 格:2,300,000円(本体)
◎製造・販売:(株)誠興電機産業 電気炉事業部
〒709-0463 岡山県和気郡和気町田原上960-2
電話:0869-93-0398 FAX :0869-93-3312