青備前を焼く
酸化焔で焼かれることが多い備前焼だが、還元焔で焼かれた「青備前」の優品も伝えられている。江戸時代の中頃に焼かれたものだが、粘土に含まれている鉄分が還元されて灰青色に焼き上がる。その「緋襷」版を、棚板を3段に組んで焼締還元電気炉で試みる。窯に詰めて還元焔焼成する
還元は途中で投入する炭で掛けるが、藁(わら)を巻いた作品との接触を避けるため、下段、中段、上段ともさや鉢に入れ、上段には棚板をかぶせた。
16時間後に400度になるように設定してから焼成を開始。この間、作品に含まれている水分などを抜くために上蓋の中央の穴を全開にし、36時間後の1,200度弱のときにそれを半開にする。その後2時間で1,230度まで上げるが、その間4隅の上蓋の穴から炭を1本ずつ投入し、弱還元を掛ける。
1,230度は1時間キープし、次の1時間で1,200度に落としてから電源を切り、上蓋を開けて炭を多量に投入する。同作業は2時間後にも行う。
青備前は、温度を下げながらの強還元焔焼成であるが、炭を多量に投入したため、500度からはなかなか落ちにくくなる。このため、焼成を開始してから53時間後に、水に浸した炭を多めに投入し、火力を鎮めていく。
焼締還元電気炉
<P13-PEB335K-1Z>
*サイズ:340×340×500mm
*電 源:単相200V/5kW
*常用温度:1,300度
*価 格:780,000円(本体)
<C13-PFG555K-2Z>
*サイズ:490×490×500mm
*電 源:単相/三相200V/10kW
*常用温度:1,300度
*価 格:1,500,000円(本体)
<C13-PFG775K-2Z>
*サイズ:680×680×500mm
*電 源:単相/三相200V/20kW
*常用温度:1,300度
*価 格:2,300,000円(本体)
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