1月…January [ 民陶の光 ]
花 器:荒木 秀樹
活け花:瀬尾 浩章
苗代川焼・薩摩焼の窯元・荒木陶窯は、文禄・慶長の役で渡来し、苗代川(現在の美山)に窯を築いた朴平意に始まる。人々の暮らしに寄り添い、希望の灯火としての「黒もん」や「白もん」を、400年以上にわたって焼き続けている。
高温で焼かれ漆黒へと変化する黒竹のような器に、脇芽とりをすることで見事な大輪の花を咲かせるクラシックココア(キク)を生けた。
先人たちの思いを紡ぐ日々に感謝。
○クラシックココア(キク) ○ヒカゲ ○キウイのツル
Araki Hideki
1959年 鹿児島・美山の荒木陶窯に生まれる
1983年 日本大学芸術学部美術学科彫刻専攻卒業
1985年 同大学院芸術研究科修了
2020年 苗代川焼・朴家十五代襲名
「現代の名工」卓越技能者厚生労働大臣表彰
現在、日本工芸会正会員、日本陶芸美術協会会員、日本伝統工芸士会会員、鹿児島県美術協会会員、苗代川焼伝統保存会会長
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1997年、家族が東京・日暮里にフラワーショップ “Curtain Fig Tree ” をOPENしたのをきっかけに、多彩な花とアレンジの世界に魅せられていく。レ・ミルフォーユ・ドゥ・リベルテの中島敏光氏に師事した後、パリのフラワーショップ「レ・ミルフォーユ」の故フィリップ・ランドリー氏に師事。現在、Curtain Fig Tree / Floral Designのオーナー兼メインフラワーデザイナー。料亭の活け込みや、アーティストの写真集・ツアーパンフレットなどの空間デザインも手がける。花、草木、器、人が発する輝きを融合させることに日々精進する。