9月…September [静寂の果実 ]
花 器:岡田 泰
活け花:瀬尾 浩章
葉を模した先端が尖った突起物に胴全体が覆われている淡いブルーの球体は、作品名のとおり花を活けるための萩焼の「華の器」。研ぎ澄まされた感性による、静寂で詩的なリズムが感じられる。
ハートの形をしたベルベットのような質感に白い葉脈が入る神秘的な葉と、不思議な存在感があり幸運を呼ぶと言われているプテリゴタ・アラータの実を、三角の形をした口にあしらった。
○フィドデンドロン(グロリオーサム) ○プテリゴタ・アラータ(ブッダナッツ)
Okada Yasushi
1976年 萩に生まれる
2002年 東京造形大学美術学部彫刻科卒業
2003年 京都府立陶工高等技術専門校成形科修了
2005年 京都市工業試験場陶磁器専修科を修了。
2007年 おおたき北海道陶芸展読売新聞北海道支社賞受賞
2008年 西日本陶芸美術展山口県知事賞受賞
2110年 山口伝統工芸展朝日新聞社賞受賞
2013年 萩の陶芸家たち展準大賞
2015年 日本陶芸展毎日新聞社賞
2019年 現在形の陶芸 萩大賞展Ⅴ優秀賞受賞
2023年 パラミタ陶芸大賞
2025年 陶美展特別賞・茨城交通賞受賞

1997年、家族が東京・日暮里にフラワーショップ “Curtain Fig Tree ” をOPENしたのをきっかけに、多彩な花とアレンジの世界に魅せられていく。レ・ミルフォーユ・ドゥ・リベルテの中島敏光氏に師事した後、パリのフラワーショップ「レ・ミルフォーユ」の故フィリップ・ランドリー氏に師事。現在、Curtain Fig Tree / Floral Designのオーナー兼メインフラワーデザイナー。料亭の活け込みや、アーティストの写真集・ツアーパンフレットなどの空間デザインも手がける。花、草木、器、人が発する輝きを融合させることに日々精進する。