石黒宗麿のすべて in 茨城県陶芸美術館 2016

カテゴリー: 陶芸最前線.

人間国宝 石黒宗麿のすべて 陶に游んだ。陶を究めた。

「白地チョーク描薔薇文鉢」1949-50年 個人蔵

「白地チョーク描薔薇文鉢」1949-50年 個人蔵



2016年 4月16日(土)~6月19日(日)

茨城県陶芸美術館
笠間市笠間2345(笠間芸術の森公園内)
0296-70-0011

最新の知見に基づく「鉄釉陶器」の人間国宝・石黒宗麿(1893-1968)の回顧展。
富山県に生まれた宗麿は、25歳のときに「稲葉天目」と称される中国宋代(12~13世紀)の窯変天目茶碗(現在、静嘉堂文庫美術館蔵・国宝)に感銘を受け、作陶を志した。特定の師を持たず、1928年に京都へ移り住んで以降、中国の唐・宋時代の古陶磁を研究し、幅広い陶芸技法を体得した。
36年に京都市北部の八瀬に窯を移し、以後はそこを生涯の作陶の場とし、独創的な陶芸の世界を築き上げた。戦後はチョーク釉の新技法や、藍彩など低下度色釉を駆使した作品を創出。自由な気分と近代感覚に溢れた、斬新で品格ある作品を生み出した。
55年に重要無形文化財保持者(人間国宝)の制度が誕生すると、富本憲吉、濱田庄司、荒川豊藏とともに、陶芸界から最初の認定を受けた。
本展は、宗麿の陶芸作品124点と書画14点により、宗麿芸術の全貌を紹介するもので、宗麿が研究した中国唐・宋時代の古陶磁も併せて展示する。多彩な作品を生み出した宗麿芸術の魅力が満載の本格的な20年ぶり回顧展。

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