シン・東洋陶磁-MOCOコレクション in 大阪市立東洋陶磁美術館 2024

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リニューアルオープン記念特別展
「シン・東洋陶磁-MOCOコレクション」

2024年4月12日(金)〜9月29日(日)
大阪市立東洋陶磁美術館
大阪市北区中之島1-1-26
06-6223-0055

1982年に開館した大阪市立東洋陶磁美術館(MOCO=モコ)は、世界に誇る安宅コレクションや李秉昌コレクションを中心に、各時代の陶磁器による日本陶磁コレクション、鼻煙壺の沖正一郎コレクション、現代陶芸コレクションなどで構成されている。
約2年間の改修工事により、エントランスホールの増改築をはじめ、展示ケースの改修やLED照明の更新などの展示環境を整備し、さらに国宝「油滴天目茶碗」専用の独立ケースを導入し、リニューアルオープンを迎えた。記念特別展のタイトルの「シン」は、「新」たなミュージアムへと歩み始めること、「真」の美しさとの出会い、「心」がワクワクする鑑賞体験をという三つの願いが込められており、国宝2件、重要文化財13件を含む珠玉の東洋陶磁コレクションなど約380件が展示される。
とくに、透明度の高い高透過ガラスによる専用展示ケースにおさめられ、360度から鑑賞できる国宝「油滴天目茶碗」は、碗の内面を浮かび上がらせるスポット照明と紫励起LEDによるベース照明がなされ、同作品の美しい斑文と繊細な光彩を浮かび上がらせている。さらに映像ルームにおいては、ハンズオンコントローラーにより4Kモニターに投影される高精細3DCGを好きな角度から見ることができるようになっており、国宝の新たな魅力に出会うことができる。



国宝《油滴天目茶碗》高さ7.5cm、口径12.2cm  南宋時代・12-13世紀  建窯
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)写真:六田知弘(以下同)


国宝《飛青磁花生》高さ27.4cm、径14.6cm 元時代・14世紀  龍泉窯
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)


《青磁瓜形瓶》高さ25.7cm、径10.6cm 高麗時代・12世紀前半
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)


《青磁水仙盆》高さ5.6cm、22×15.5cm
北宋時代・11世紀末-12世紀初  汝窯
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)


《粉青粉引簠》高さ13.6cm、22×31cm 朝鮮時代・15世紀 
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)


《青花鯉文扁壺》高さ24.1cm、21.5×11.1cm 朝鮮時代・16世紀
大阪市立東洋陶磁美術館(安宅昭弥氏寄贈)


《青花虎鵲文壺》高さ44.1cm、径34.2cm 朝鮮時代・18世紀後半
大阪市立東洋陶磁美術館(住友グループ寄贈/安宅コレクション)

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