鳥々 藤本能道の色絵磁器展
2025年6月7日(土)〜9月28日(火)
菊池寛実記念 智美術館
港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル
03-5733-5131
1919年大蔵省書記官・藤本有隣の次男として東京に生まれ、41年東京美術学校(現・東京藝術大学)工芸科図案部を卒業。 同年文部省工芸技術講習所第一部に入所し、講師の加藤土師萌に陶芸を学び、44年東京美術学校教授兼同講習所教授となった富本憲吉に師事し、助手となる。46年富本の教授辞任に伴って助手を辞任し、陶磁器デザイナー、あるいは指導者として、岐阜、京都、和歌山、鹿児島鹿児島などで指導にあたる。
56年京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学) の専任講師となり、日本陶磁協会賞受賞。62年東京藝術大学助教授に、70年同大教授に、85年同大学長に就任。
チーフは主に鳥でそれに合わせて、九谷の五彩を基礎にした中間色や、モチーフにあわせた青みを帯びた草白釉、白く不透明な雪白釉、抜けるような緊張感ある白色の霜白釉、黄味がかった梅白釉を開発。さらに、輪郭を引かずに色のにじみで形を表す没骨技法、絵画的で奥行のある釉描加彩を採用するなど、写実的で奥行のある独自の色絵表現を実現。その功績が認められ、86 年には重要無形文化財「色絵磁器」保持者の認定を受けた。
本展は、こうした素材や技法を開発して色絵磁器に本格的に取り組んだ充実期の1970年代半ばから最晩年の91年までを中心にとしたもので、藤本能道の神髄が展開されている。
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