生誕80周年記念 池田満寿夫展
2014年 5月22日(木)〜6月22日(日)
パラミタミュージアム
三重県三重郡菰野町大羽根園松ヶ枝町21-6
059-391-1088
満州に生まれた池田満寿夫(1934-1997)は、終戦と同時に両親の故郷の長野に引き揚げた。幼少期から絵の才能を発揮し、わずか16歳で「第4回北信美術展」に入選し、「県児童生徒作品展」では高校の部1等を受賞した。高校卒業後は画家を志して上京し、苦心の末に版画家としての道を歩み始めた。
23歳で東京国際版画ビエンナーレ展に入選し、26歳で同展文部大臣賞受賞。翌年のパリ青年ビエンナーレ展では優秀賞を受賞するなど国際的にも目覚ましい功績を残した。
また、40代には小説「エーゲ海に捧ぐ」で芥川賞を受賞し、監督として映画を製作。50代には陶芸を中心とした立体作品の制作にも取り組み、表現の幅を一層広げていた最中、63歳で急逝。
本展では池田満寿夫生誕80年を記念し、版画、陶芸、書などを一堂に展示。「パラミタミュージアム」の館名の由来ともなっている陶彫「般若心経シリーズ」は、池田が手掛けた最期の金字塔とも言われており、当館のメインコレクションで本展に合わせて全作品を展示する。