TANBA-10人の作家による茶陶 in 柿傳ギャラリー 2016

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TANBA-10人の作家による茶陶

2016年 6月4日(土)〜10日(金)

柿傳ギャラリー
新宿区新宿3-37-11 安与ビルB2F
03-3352-5118

平安時代に始まるとされる丹波立杭焼は六古窯の一つで、中世には登窯で壺、甕、すり鉢などを焼いた。土は赤土で、備前焼や信楽焼に比べるとやや地味だが、その焼締のスタイルが受け継がれ、現在は民芸を代表する産地の一つというイメージが一般的に強い。
しかし江戸期の立杭では、京焼や美濃焼に影響を受けた釉薬ものも誕生し、記述的にも優れた陶工を数多く輩出。また、小堀遠州のなどの影響を受けた茶陶も盛んになり、茶碗、茶入、水指などに名器が生まれた。古物商において、産地の分かりにくい骨董をとりあえず古丹波として扱うことも多いのもその証左で、立杭にはその伝統も脈々と受け継がれている。
本展は、そうした多様な丹波立杭焼を10人の茶陶で紹介する。

市野信水「丹波茶入」 1957年生まれ。2002年二代目「市野信水」を襲名

市野信水「丹波茶入」
1957年生まれ。
2002年二代目「市野信水」を襲名


市野雅彦「丹波赤ドベ蓋物」 1961年生まれ。1995年日本陶芸展大賞、2006年日本陶磁協会賞

市野雅彦「丹波赤ドベ蓋物」
1961年生まれ。1995年日本陶芸展大賞、2006年日本陶磁協会賞


今西公彦「黒丹波茶盌」 1971年生まれ。 2012年現代茶陶展入選

今西公彦「黒丹波茶盌」
1971年生まれ。
2012年現代茶陶展入選


大上伊代「唐獅子蓋物」 1987年生まれ。2015年神戸ビエンナーレ入選

大上伊代「唐獅子蓋物」
1987年生まれ。
2015年神戸ビエンナーレ入選


大西雅文「丹波金彩茶盌」 1980年生まれ。2005年加古川で個展

大西雅文「丹波金彩茶盌」
1980年生まれ。
2005年加古川で個展


加古勝己「沫雪茶碗」 1965年生まれ。2011年茶の湯の造形展奨励賞

加古勝己「沫雪茶碗」
1965年生まれ。
2011年茶の湯の造形展奨励賞


清水一二「吹泥金桜彩盌」 1961年生まれ。2009年日本陶芸展茨城県陶芸美術館賞

清水一二「吹泥金桜彩盌」
1961年生まれ。
2009年日本陶芸展茨城県陶芸美術館賞


清水 剛「塩窯縄紋水指」 1975年生まれ。2009・2011年神戸ビエンナーレ奨励賞

清水 剛「塩窯縄紋水指」
1975年生まれ。
2009・2011年神戸ビエンナーレ奨励賞


仲岡信人「彩色灰釉茶盌」 1977年生まれ。2013年神戸ビエンナーレ準グランプリ

仲岡信人「彩色灰釉茶盌」
1977年生まれ。
2013年神戸ビエンナーレ準グランプリ


ピーターハーモン「彫刻青白磁刻文水指」 1956年生まれ。1988年篠山に開窯し、各公募展で入選・入賞

ピーター・ハーモン
「彫刻青白磁刻文水指」
1956年生まれ。1988年篠山に開窯し、各公募展で入選・入賞

■ 特別記念茶会「TANBA」
■ 日時:6月9日10時、11時、13時
■ 席主:ピーター・ハーモン
■ 場所:新宿 京懐石 柿傳
■ 申込:当ギャラリーまで
 

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