北勢萬古名品展 北勢地区所蔵館の名品を集めて
2016年 11月17日(木)〜12月25日(日)
パラミタミュージアム
三重県三重郡菰野町大羽根園松ヶ枝町21-6
059-391-1088
萬古焼は江戸元文年間(1736~41)、桑名の豪商・沼波弄山(ぬなみ ろうざん)が小向村(現三重郡朝日町)に窯を築いたことから始まり、作品が末永く伝世することを願って捺した「萬古不易」から「萬古焼」と呼ばれる。
「古萬古」と呼ばれる弄山の萬古焼は一代で途絶えたが、江戸後期には四日市、津、松阪などで再興されて現代に受け継がれ、弄山生誕の地にある桑名市博物館、朝日町歴史博物館それに当ミュージアムが所在する北勢地区に、萬古焼の名品や資料が集中する。とくに朝日町歴史博物館は有節萬古の木型や絵付けの関係資料を、当ミュージアムは最初期の古萬古から昭和萬古まで約1,200点を収蔵していることで知られる。
本展は北勢3館の協力のもと、最初期の古萬古と森有節・千秋兄弟が始めた有節萬古に焦点を当てたもので、古萬古の幅広い作風と、有節萬古の腥臙脂釉(しょうえんじゆう)作品や草花文様が施された作品など、細やかで優美な世界の展覧となっている。