中村卓夫・牟田陽日展 in 和光ホール 2021

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中村卓夫・牟田陽日展 やきもの・逸脱・リビングルーム

2021年1月14日(木)~24日(日)

和光ホール
東京都中央区銀座4丁目5-11 和光本館6階
03-3562-2111(代表)

《箱をやめたハコ 祈りの舞台》高さ58cm  67×39cm



1945年石川・金沢に生まれた中村卓夫氏は、78年に父である二代目中村梅山に師事。82年名古屋工業試験所瀬戸分室で釉薬を研究し、84年イタリア・国立ファエンツァ陶芸美術学校でアルド・ロンティーニ教授に師事した。焼き締めた素地に金彩や銀彩で象嵌した淋派を思わせる作風は国際的にも高く評価され、ニューヨークのメトロポリタン美術館の永久所蔵品にもなっている。
近年はその象嵌をベースに、空間を閉じることで用をなす器や、閉じていた空間を開くことでつくられた「器ななるコトをやめたうつわ」シリーズを展開しているが、今展はこのシリーズをさらに発展させた作品の発表。

《昼の夢》高さ30cm 70×70cm


同左部分

一方、2008年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジファインアート科を卒業した牟田陽日氏は、12年に石川県立九谷焼技術研修所を修了。手びねりした日常的な器やアートワークに、極細の線ときらびやかな色彩による動植物や神獣それに古典図案などを絵付けした色絵磁器で、12年の伊丹国際クラフト展で優秀賞を、16年には第11回パラミタ陶芸大賞展で大賞を受賞した。本展では、「逸脱・リビングルーム」というキーワードをもとに、ステイホーム中に感じた精神的な揺れを磁器と布地で表現する。
ともに石川に住み、それぞれの九谷焼に挑む、異色の競演。


 

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