薪窯展
1月20日(水)〜26日(火)日本橋髙島屋 美術
中央区日本橋2-4-1
03-3211-4111
2月17日(水)〜23日(火)
髙島屋大阪店美術画廊
大阪市中央区難波5-1-5
06-6631-6382
ガス窯や電気窯で焼くのが陶芸界の主流になってきているが、やきものの原点は薪窯にある。薪窯に焦点を絞ることで、薪窯と現代の陶芸について考察する今展は、加藤委氏をはじめとした美濃地域の陶芸家を中心に、全国各地域において薪窯で焼いている9名の作家が出品する。出品作家とその作品は以下のとおり。
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中村卓夫・牟田陽日展 やきもの・逸脱・リビングルーム
2021年1月14日(木)~24日(日)和光ホール
東京都中央区銀座4丁目5-11 和光本館6階
03-3562-2111(代表)
1945年石川・金沢に生まれた中村卓夫氏は、78年に父である二代目中村梅山に師事。82年名古屋工業試験所瀬戸分室で釉薬を研究し、84年イタリア・国立ファエンツァ陶芸美術学校でアルド・ロンティーニ教授に師事した。焼き締めた素地に金彩や銀彩で象嵌した淋派を思わせる作風は国際的にも高く評価され、ニューヨークのメトロポリタン美術館の永久所蔵品にもなっている。
近年はその象嵌をベースに、空間を閉じることで用をなす器や、閉じていた空間を開くことでつくられた「器ななるコトをやめたうつわ」シリーズを展開しているが、今展はこのシリーズをさらに発展させた作品の発表。
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ともに石川に住み、それぞれの九谷焼に挑む、異色の競演。
鈴木藏の志野 造化にしたがひて、四時を友とす
2020年12月12日(土)〜2021年3月21日(日)菊池寛実記念 智美術館
港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル
03-5733-5131
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66年に丸幸陶苑を退社した鈴木氏は、翌年に最初のガス窯を築き、90年には多治見・虎渓山に巨大なガス窯を築き現在に至っている。桃山期の志野の美しさを見すえながら、独自の改良を加えたガス窯による焼成や釉薬試験を重ねてつくられる鈴木志野は、多彩な装飾表現と釉調の豊かさ、量感に富んだ形の強さを特徴とし、独特の存在感を放つ。現代作家ならではの技術と創造性により、94年には「志野」の重要無形文化財保持者に認定された。
松尾芭蕉の「笈(おい)の小文」より取られた本展の副題は、不易流行を目指した鈴木氏の作陶姿勢を示したもので、未発表作の志野茶碗に加え、花生、香炉、大型作品など約60点の展覧。期間中、展示替えも予定されている。
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特別展 黒田泰蔵
2020年11月21日(土)〜2021年7月25日(日)大阪市立東洋陶磁美術館
大阪市北区中之島1-1-26
06-6223-0055
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80年に帰国し、82年初個展を開催。白磁の作品を初めて発表したのが92年で、以後世界的に知られようになった静謐な白磁を追求する。作品は、薄く緊張感のある輪郭線をもちながら、表面には柔らかく美しい弧を描く轆轤目が見られ、見る者にそれぞれの作品の確かな存在感を印象づける。
本展では、イセ文化基金所蔵品と大阪市立東洋陶磁美術館所蔵品を中心に、梅瓶を意識した作品から、轆轤の回転運動をそのままに直線と円とで構成される「円筒」まで、代表作約60点を展示する。