現代陶芸・案内(ガイド) in 茨城県陶芸美術館 2016

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洗練・華麗・増殖—進化するフォルム  現代陶芸・案内(ガイド)

新里明士「光水指」2011年 個人蔵
新里明士「光水指」2011年
個人蔵
五味謙二「彩土器」2013年 岐阜県現代陶芸美術館蔵
五味謙二「彩土器」2013年
岐阜県現代陶芸美術館蔵
藤井実佳「女子力増殖マシーン」2014年 個人蔵
藤井実佳「女子力増殖マシーン」2014年
個人蔵
2016年 7月16日(土)〜9月11日(日)

茨城県陶芸美術館
笠間市笠間2345(笠間芸術の森公園内)
0296-70-0011

日本の陶芸は今日、かつてないほどの活況を呈している。特に2000年以降、従来の陶芸のイメージを変えるような、シャープで洗練された新しい形の器や、微細なパーツが密集し増殖する生き物のようなオブジェ、伝統の表現に拠りながらも現代的な感覚の器など、新しいスタイルの作品をつくる作家が次々と登場した。彼らは、土を形にし、釉薬をかけ、焼成するという陶芸のプロセスに沿いながら、そこに現代の感覚を反映させることで斬新な作風を生み出している。背景には、作家たちが伝統のスタイルを尊重しつつも、そこに自分自身の感性をぶつけていくことで、新たな造形を生み出してきた歴史がある。それが現在、他国に類をみないほどの多様性を展開してきた現代日本陶芸の発展の土壌となった。
茨城県では2016年4月、現代陶芸をリードし世界に羽ばたく人材の輩出を目指し、県立笠間陶芸大学校が開校した。この機に、戦後の陶芸界を牽引した作家から、新進の若手作家、さらには海外の著名作家に至るまでの、様々な作品を一堂に集めた展覧会を開催し、「難しい」「分からない」と思われがちな現代陶芸を分かりやすく案内(ガイド)する。
出品総数が135点で、次のような展示構成となっている。

第1章 伝統の器の成熟(富本憲吉、加守田章二、松井康成)
第2章 オブジェの出現と進化(八木一夫、熊倉順吉)
第3章 平成10年代以降の形式
①伝統工芸の新風(井上萬二、前田昭博)
②新しい感覚の器(新里明士、和田的)
③装飾過剰(植葉香澄、藤井美佳)
④立体造形の展開(五味謙二、田中知美、斎藤敏寿)
⑤フィギュア(北川宏人)



田中知美「ある夜の出来事」2014年 当館蔵

田中知美「ある夜の出来事」2014年
当館蔵


齋藤敏寿「水蒸気破裂98911」1989年 岐阜県現代陶芸美術館蔵

齋藤敏寿「水蒸気破裂98911」1989年
岐阜県現代陶芸美術館蔵

 

 

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