秋山陽 アルケーの海へ
2016年 4月2日(土)〜7月24日(日)
菊池寛実記念 智美術館
港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル
03-5733-5131
秋山陽は、1953年山口県に生まれ、京都市立芸芸術大学を卒業。現在同校教授として後進の指導にあたりながら、原初的なものに対する憧憬や希求が発想の根底にある焼き物づくりを行っている。
作品は彫刻のように造形的で、黒陶もしくは本焼き焼成後に鉄粉が施された黒褐色。マチエールやフォルムは土の物性で色濃く彩られており、さらに作品サイズは焼き物としては破格のスケール。まさに、ギリシャ語で原初、根源を意味するアルケーそのものであり、97年日本陶磁協会賞、2007年京都府文化賞功労賞・円空大賞円空賞、08年京都美術文化賞、10年MOA岡田茂吉賞工芸部門大賞、11年毎日芸術賞などを受賞するなど、現代陶芸家のなかでも際立つ実績を残している。
本展は、新作、近作に80年代、90年代の代表作を加えたおよそ40点の独特の造形で構成されている。