人間国宝 備前 伊勢崎淳作陶展
2020年3月25日(水)〜 30日(月)三越日本橋本店 美術画廊
中央区日本橋室町1-4-1
03-3274-8472
1936年岡山県備前市伊部に、細工物を得意としていた陶芸家・伊勢﨑陽山の次男として生まれる。59年岡山大学教育学部特設美術科を卒業し、陽山のもとで兄・満とともに作陶生活に入る。登窯に移行した備前では100年間ほど築かれていなかった半地上式窖窯を兄とともに築き、61年明るい緋色の緋襷や牡丹餅などの焼成に成功。
81年金重陶陽賞、87年田部美術館茶の湯の造形展優秀賞、93年岡山県文化奨励賞、96年山陽新聞賞をそれぞれ受賞し、98年岡山県重要無形文化財に認定された。2004年には重要無形文化財保持者に認定され、05年岡山県文化賞を受賞し、同年『備前 土と炎の輝き 伊勢﨑淳』を山陽新聞社から出版。金重陶陽をうならせた伊勢﨑家独自の緋色を進化させながら、備前焼にはなかったオブジェ作品を制作したり、02年新総理官邸や06年山陽新聞社新社屋玄関ホールに壁画を制作したりするなど、備前の世界を大きく押し広げた。
本展は、80歳を超えてなお精力的に制作された茶碗、花器などの備前焼に現代的な造形作品を加えた意欲作の展覧。