髙内秀剛展
2025年1月26日(日)〜4月6日(日)
益子陶芸美術館
栃木県芳賀郡益子町大字益子3021
0285-72-7555
1937年東京に生まれ。高校卒業後働きながらたまたま友人に誘われて訪れた益子でやきものに興味がわき、益子通いを始める。1967年伝統工芸新作展で入選したことをきっかけに、68年に会社勤めを辞め、益子に移住し築窯し「百童窯」と名付けた。
当初は益子焼の伝統釉である黒釉、柿釉、灰釉などで大物から雑器までのいわゆる民芸陶を手掛けていたが、自由な作風の織部に惹かれるようになり、志野、黄瀬戸、瀬戸黒、引出黒などの美濃陶に傾倒し、現在に至る。型にはまらない豪快な意匠の作品の一つが鳥の姿から着想を得たと言われる一連の「手桶」作品で、その織部焼は「高内織部」と呼ばれる領域を確立した。
本展では大皿や大壺、茶碗や酒器など100点超を紹介し、その世界に迫る。
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菊池コレクション 現代陶芸のすすめ
2025年1月18日(土)〜5月6日(火)
菊池寛実記念 智美術館
港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル
03-5733-5131
陶芸には、日用陶器や茶陶をはじめとする道具としての器に加え、陶芸の素材、技法、伝統などを独自の視点でとらえたオブジェ的な造形作品も存在する。個人作家によって展開された、器の用途や機能ではない多様な現代陶芸のその未知なる思考と美意識などに魅了されたのが当館設立者の菊池智(1923~2016)で、20世紀後半以降の日本の現代陶芸作品を精力的に蒐集してきた。
1983 年には、自身のコレクションによる展覧会「Japanese Ceramics Today(現代日本陶芸展)」を、ワシントンのスミソニアン国立自然史博物館のトーマス・M・エバンスギャラリーで開催。日米の貿易摩擦が大きな問題となっていたときではあったが、当時40代から50代であった作家たちの作品を中心に構成され日本の同時代の文化を紹介する展覧会は受け入れられ、その後菊池が文化事業に注力していく契機ともなった。
本展は、同展に出品された作品をはじめ1970年代から80年代の作品が出品されており、その時期の現代陶芸の展開がリアルに示されている。
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信楽 澤克典作陶展
2025年1月15日(水)〜20日(月)
三越日本橋本店 美術画廊
中央区日本橋室町1-4-1
03-3274-8472
今回は大作の信楽の大壺から、料理を彩り豊かに演出する織部のうつわ、愛らしい狛犬など、創造性にあふれた作品が展開されているが、コロナ後に取り組み始めた「呼継」も注目したい。
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人間国宝 加藤孝造追悼展
2024年11月30日(土)~2025年3月16日(日)
岐阜県現代陶芸美術館
多治見市東町4-2-5
0572-28-3100
1935年岐阜・瑞浪生まれ。当初は画家を志していたが、勤務していた岐阜県陶磁器試験場(現・岐阜県セラミックス研究所)の場長だった五代加藤幸兵衛の助言に従い、陶芸の道へと転向する。
さらに、荒川豊蔵との出会いを経て独立し、可児市の平柴谷に窖窯を築き、瀬戸黒や志野、黄瀬戸などの美濃桃山陶を追求。なかでも瀬戸黒は、焼成中の窯から引き出し、急冷させることで漆黒の肌を生じさせるもので、この技法により2010年に重要無形文化財「瀬戸黒」の保持者に認定され、2023年に亡くなった。
18歳で日展入選の快挙を成し遂げた油彩画から、試験場時代の作品、独立後の窖窯で焼成した瀬戸黒や志野、さらにこうした制作と並行して描かれた水墨画なども併せて展示する多彩な全貌展。
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