作陶五十年 六代上田直方茶陶展
2025年10月15日(水)〜20日(月)
横浜髙島屋美術画廊
横浜市西区南幸1-6-31
045-311-5111
1957年福岡・八女郡立花生まれ。75年丹波で伝統工芸士・大上強に師事し、79年信楽の宗陶苑で登窯の焼成に従事。83年京都府立陶工訓練校成形科を修了し、翌年滋賀県立窯業試験場釉薬科を修了したのち、五代直方に師事する。2003年 秀明文化基金賞を受賞し、10年六代上田直方を襲名。
400年以上にわたり茶人に「侘び・寂び」のやきものとして愛されてきた信楽焼。その伝統と技術を継承しながら、新たに築いた倒炎式の薪窯や穴窯で、山から自ら掘り出した木節粘土で挽いた茶陶を焼くなど、新たな侘茶陶を切り拓いている。本展では、豊かな自然に育まれた信楽の土味を生かした、土と炎から生み出される美しい緋色やビードロを基調に制作された新作約100点を展覧する。
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八木 明 陶展
2025年10月15日(水)〜20日(月)
日本橋髙島屋 美術画廊
中央区日本橋2-4-1
03-3211-4111
1955年、八木一夫の長男として京都五条坂に生まれる。99年日本陶磁協会賞、2000年第12回MOA岡田茂吉賞工芸部門優秀賞、08年京都府文化賞功労賞、09年京都美術文化賞を受賞。
磁器土を素材に轆轤技術を駆使し、宇治のアトリエで制作されている青白磁の器や蓋物は、エッジや鎬の持つ表情の多様なバリエーションによって独自の造形美の存在感と、空間との繋がりを演出する。古稀を記念した今展では、70ピースの入れ子鉢や、蓋物、香炉、花入、酒器などの新作を展覧する。
人間国宝 鈴木藏展
2025年9月24日(水)〜9月29日(月)
髙島屋日本橋店美術画廊
中央区日本橋2-4-1
03-3211-4111
2025年10月15日(水)〜20日(月)
髙島屋大阪店6階美術画廊
大阪市中央区難波5-1-5
06-6631-6382
2025年10月29日(水)〜11月3日(月)
髙島屋京都店6階美術画廊
京都市下京区四条通河原町西入真町52番地
075-221-8811
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1934年岐阜県土岐市に生まれ、窯業技術者であり、釉薬の研究者でもある父の助手として働いたのち、本格的に作家の道に進む。志野は薪窯で焼くのが最良とされていた中、1960年後半にガス窯による焼成に成功し、独自の作陶スタイルを確立した。以降、日本陶磁協会賞をはじめとする数々の公募展で受賞を重ね、1994年には「志野」において重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、さらに2024年には文化功労者としても顕彰された。
桃山陶芸の原点を踏まえなが、土、釉薬、造形を様々に組み合わせて独自の表現を追求し、日本人特有の美意識や感性、そして自然への深い敬意が創作の根幹にあり、その精神性はすべての作品に映し出されている。
本展では独自の創意と重厚感にあふれた茶碗を中心に、花器や書などの作品群を一堂に展観する。
移転開館5周年記念
ルーシー・リー展-東西をつなぐ優美のうつわ-
2025年9月9日(火)〜11月24日(月・休)
国立工芸館
石川県金沢市出羽町3-2
050-5541-8600(ハローダイヤル)
1902年ウィーンに生まれたルーシー・リー(〜95)は、ウィーン工芸美術学校でミヒャエル・ポヴォルニーに陶芸を学んだ。38年ナチスの迫害を逃れるためにロンドンへに渡り、イギリス陶芸界の中心的役割を担っていたバーナード・リーチ、ボタン制作のため工房に参加した陶芸を学びはじめたばかりの彫刻家志望のハンス・コパーらに出会う。
52年に開催されたダーティントン国際工芸会議では、濱田庄司らと交友を深め、のちに一緒に個展を開催する。70年以降は、小さな高台やすっきりとしたライン、マンガン釉や掻き落としなど、釉薬と形態、そして装飾が一体となった作風を確立し、日本の陶芸愛好家を魅了してきた。
ルーシー・リーの作品は89年に草月会館で本格的に紹介され、2010年、15年には大回顧展が開催された。10年ぶりとなる本展は、同館に寄託された井内コレクションを中心とした約120点の紹介となる。
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鳥々 藤本能道の色絵磁器展
2025年6月7日(土)〜9月28日(火)
菊池寛実記念 智美術館
港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル
03-5733-5131
1919年大蔵省書記官・藤本有隣の次男として東京に生まれ、41年東京美術学校(現・東京藝術大学)工芸科図案部を卒業。 同年文部省工芸技術講習所第一部に入所し、講師の加藤土師萌に陶芸を学び、44年東京美術学校教授兼同講習所教授となった富本憲吉に師事し、助手となる。46年富本の教授辞任に伴って助手を辞任し、陶磁器デザイナー、あるいは指導者として、岐阜、京都、和歌山、鹿児島鹿児島などで指導にあたる。
56年京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学) の専任講師となり、日本陶磁協会賞受賞。62年東京藝術大学助教授に、70年同大教授に、85年同大学長に就任。
チーフは主に鳥でそれに合わせて、九谷の五彩を基礎にした中間色や、モチーフにあわせた青みを帯びた草白釉、白く不透明な雪白釉、抜けるような緊張感ある白色の霜白釉、黄味がかった梅白釉を開発。さらに、輪郭を引かずに色のにじみで形を表す没骨技法、絵画的で奥行のある釉描加彩を採用するなど、写実的で奥行のある独自の色絵表現を実現。その功績が認められ、86 年には重要無形文化財「色絵磁器」保持者の認定を受けた。
本展は、こうした素材や技法を開発して色絵磁器に本格的に取り組んだ充実期の1970年代半ばから最晩年の91年までを中心にとしたもので、藤本能道の神髄が展開されている。
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