竹内紘三展-Recollection in 兵庫陶芸美術館 2024

by & filed under 陶芸最前線.

 

竹内紘三展-Recollection
2023年度著名作家招聘事業

2023年12月9日(土)~2024年2月25日(日)
兵庫陶芸美術館
丹波篠山市今田町上立杭4
079-597-3961

1977年兵庫に生まれ、2001年大阪芸術大学工芸学科陶芸コースを卒業。03年多治見市陶磁器意匠研究所修了し、翌年に地元の加東市にアトリエを構える。
05年第27回長三賞現代陶芸展奨励賞、16年神戸ビエンナーレ現代陶芸コンペティション奨励賞、22年第33回(2022年度)タカシマヤ美術賞を受賞。18年には第13回パラミタ陶芸大賞展、20年には茨城県陶芸美術館の「青か、白か、―青磁×白磁×青白磁」に出品し、作品はボストン美術館、ビクトリア・アンド・アルバート美術館(ロンドン)、兵庫陶芸美術館などに収蔵されている。
幼い頃から幾何学的な形態やその集積に魅せられていた竹内氏は、幾何学的な形態の構築と破壊という相反する要素を合わせ持つ《Modern Remains(現代遺跡)》シリーズによって、自身の造形感覚や美意識を提示している。2014年頃からはガラスや木、漆、金属といった異素材を取り入れた作品も制作し、磁土という素材の特質を相対的に引き出している。また、釉薬を削り、荒い表面に仕上げた陶土のタタラによる《現蹟》シリーズは、作品の構造や古びた建築物の堅牢さといったイメージを一層強く訴えかけるものとなっている。
兵庫陶芸美術館では、国内外で活躍する作家を招聘した「著名作家招聘事業」を2006年から実施している。第18回目となる今展は、鋳込による四角い筒状のパーツを組み上げ、焼成後にたたき割ることで独自の造形を展開する竹内紘三氏で、その立脚点を探るとともに多様化する陶磁による表現の魅力に迫る。



《Modern Remains Twinkling》2020 髙島屋史料館蔵


《Modern Remains Sprout》2021 
photo: Tanaka Yoshinori


《Modern Remains Lance》2017 photo: Tada Masaki


《現蹟 -BK&WT-》2019
phooto: Koroda Takeru/ARTCOURT Gallery提供


《現蹟 -WT01-》2019
phooto: Koroda Takeru/ARTCOURT Gallery提供


《Modern Remains Rising》2017 兵庫陶芸美術館蔵

アーカイブ

  • 2024 (32)
  • 2023 (34)
  • 2022 (39)
  • 2021 (32)
  • 2020 (28)
  • 2019 (20)
  • 2018 (39)
  • 2017 (43)
  • 2016 (39)
  • 2015 (21)
  • 2014 (38)
  • 2013 (1)