土魂(つちだま)の個展 十一代大樋長左衛門(年雄)
2024年6月5日(水)〜10日(月)
日本橋髙島屋 美術画廊
中央区日本橋2-4-1
03-3211-4111
1958年十代大樋長左衛門(年朗)の長男として金沢に生まれる。ボストン大学大学院で陶芸を学び、帰国後は大樋焼の窯元に入り十代の許で「伝統と革新」の二面性を持つ作品の数々を発表。
1990年現代美術展最高賞、2000・02年日本現代工芸美術展現代工芸賞、02・05年日展特選、15年日本現代工芸美術展内閣総理大臣賞、18年日本現代工芸美術展文部科学大臣賞、19年回改組新日展東京都知事賞、21年日展文部科学大臣賞、23年恩賜賞・日本芸術院賞などを受賞。
2016年に十一代を襲名したが、24年元旦に発生した能登半島地震で、制作中の作品や展示予定の作品だけでなく、先代の作品も数多く失った。深い喪失感に襲われながら残された破片から聴こえる声に耳を傾けて作陶を再開し、様々な茶盌の破片を繋ぎ合わせて焼成し、一つの新たな作品として蘇らせた作品も制作。さらに、大樋家伝統の黒や飴秞の茶盌をはじめ、当代ならではの窯変や、漆喰によるペインティング、近年のシンガポールでのコミッションワークから想を得た禅の円相を立体化したイメージの金属のオブジェなど、十一代魂の表現ともいうべき新作の数々の展覧。
なお同画廊で8日午後3時から、ギャラリートークが行なわれる。
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