開館50周年記念 東洋・日本陶磁の至宝―豊麗なる美の競演
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出光美術館
千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9階
03-5777-8600
1966年出光興産の創業者・出光佐三が、長年に亘って収集した美術品を展示するために東京・丸の内の帝劇ビル9階に開館した出光美術館には、日本や中国の陶磁器、絵画、書などが系統的に収集されている。なかでも、中国、朝鮮それに日本を加えた陶磁器コレクションは3,000件を越え、世界的に知られる充実した内容となっている。
中国・朝鮮・日本のやきものには、共通した様式美や影響が見受けられる一方、それぞれが独自のやきもの文化をうみだした。そしてこれらの東洋のやきものは近世以降、西欧をはじめとする世界の人々を魅了した。明・清時代の皇帝・宮廷用に作られた景徳鎮官窯の華やかで精緻なうつわ。高麗時代の端正な「翡色青磁」。志野・織部、野々村仁清、尾形乾山、古九谷、柿右衛門、さらには近代陶芸の巨匠・板谷波山などの作品がその主なものだが、開館50周年を記念した本展では当館コレクションのなかから一度はみておきたい選りすぐりの作品113件を展観する。とくに展示室の最初では、日中朝の陶磁器の優品が競演する。