吉田幸央と錦山窯―金彩の魅力―
2021年7月14日(水)〜20日(火)三越日本橋本店 美術画廊
中央区日本橋室町1-4-1
03-3274-8472
同フロアーで開催されている卒寿記念展の𠮷田美統は、九谷焼の窯元・錦山窯の三代目。1906年初代・吉田庄作が開窯した錦山窯は石川県小松市高堂町にあり、九谷が育んできたさまざまな技法を受け継ぎ、なかでも金彩技法を得意とする。彩色金襴手に長けていた初代から代々金を使った絵付を特徴としており、三代美統は「釉裏金彩」の技法を高め、2001年国指定重要無形文化財保持者の認定を受けている。
07年四代目を継いだ幸央は、10年日本伝統工芸展高松宮記念賞、18年石川の伝統工芸展日本工芸会賞を受賞し、伝統の技を継承しながら、時代に合った新しい彩色金襴手の表現を模索する。
1987年錦山で作陶を開始しした吉田るみこは、92年九谷焼産業デザイン展最高賞、99年朝日現代クラフト展優秀賞を受賞するなど、個性豊かな金彩を展開する。
窯ものを含めた金襴手の多様な魅力があふれた展覧となっている。
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