瓷の耀き 加藤孝爾陶展
2016年 5月12日(木)〜21日(土)
赤坂游ギャラリー
千代田区永田町2-14-3 東急プラザ赤坂2F
03-3595-7111
気品の高さで頂きを極めた孤高の陶芸作家で父でもある加藤孝俊の技と精神性を継承し、それにモダンさと優しさを加えた加藤孝爾氏の同ギャラリーにおける4回目の個展。
父親を越えたと言わしめた轆轤術と、曜変天目、油滴天目、青瓷、紅瓷、月白、蓼冷汁などの多彩な釉調を駆使し、今回は油滴、柿釉、蓼冷汁など鉄釉の作品を中心に挑んだ。蓼冷汁とは、千利休、今井宗久とともに茶湯の天下三宗匠と称せられた津田宗及により記された「天王寺屋会記」に茶碗で初見され、現在判明しているものとしては唯一、京都国立博物館に収蔵されているもの。
伝統を踏襲しつつ、現代の暮らしに使いやすさと美をそえる花器と壺が10点、茶盌、水指、茶入が12点、ぐい吞と徳利が14点、鉢、皿、湯呑が14点展示される。
PROFILE
1959年 愛知県瀬戸市で、代々染付磁器を製作する窯元「真玉園」の八代目として生まれる。
1980年 武蔵野美術短期大学工芸デザイン科卒業後、京都炭山工芸村にて森里陶楽に師事し、三島手の技法を学ぶ。