重要無形文化財「青磁」保持者認定記念 神農巌陶展 in 日本橋髙島屋 2024

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人間国宝 加藤孝造追悼展

2024年11月30日(土)~2025年3月16日(日)
岐阜県現代陶芸美術館
多治見市東町4-2-5
0572-28-3100

1935年岐阜・瑞浪生まれ。当初は画家を志していたが、勤務していた岐阜県陶磁器試験場(現・岐阜県セラミックス研究所)の場長だった五代加藤幸兵衛の助言に従い、陶芸の道へと転向する。
さらに、荒川豊蔵との出会いを経て独立し、可児市の平柴谷に窖窯を築き、瀬戸黒や志野、黄瀬戸などの美濃桃山陶を追求。なかでも瀬戸黒は、焼成中の窯から引き出し、急冷させることで漆黒の肌を生じさせるもので、この技法により2010年に重要無形文化財「瀬戸黒」の保持者に認定され、2023年に亡くなった。
18歳で日展入選の快挙を成し遂げた油彩画から、試験場時代の作品、独立後の窖窯で焼成した瀬戸黒や志野、さらにこうした制作と並行して描かれた水墨画なども併せて展示する多彩な全貌展。



《瀬戸黒茶盌》2013年頃 岐阜県現代陶芸美術館蔵


《瀬戸黒茶盌》2018年 可児市蔵


《志野練込扁壺》1993年 丸沼芸術の森蔵


《鉄釉壺》1968年 丸沼芸術の森蔵


《黄瀬戸扁壺》2001年頃 個人蔵


《孤望千里》2001年 個人蔵

 

 



森野彰人展-深遠なる文様-

2024年11月27日(水)〜12月2日(月)
髙島屋京都店美術画廊
京都市下京区四条通河原町西入真町52番地
075-221-8811

1969年京都に生まれ、93年大阪芸術大学芸術学部陶芸コースを卒業し、95年京都市立芸術大学大学院美術研究科工芸専攻修士修了。
90年代に、空間を装飾するというコンセプトによる壁面への大型造形作品〈W.O.O.〉シリーズを発表し、注目を集める。それ以後も装飾や文様の意味を問いながら、器胎に透かしを施した〈雪華蓉〉のシリーズを発表し、2007年京都市芸術新人賞、11年第22回タカシマヤ美術賞受賞を受賞。
近年はパブリックスペースに設置する大型作品も多く手掛ける一方で、企業からの様々な要望を受け、介護食器やランプシェード、オルゴールなどの日常作品など、幅広い作品を手掛けている
今展では、吉祥文様や数字諧音を施した「容」シリーズを中心に、うつわやオルゴール、茶陶までの多彩な新作を一堂に展覧する。



《五彩金白金彩魚藻紋「天長地久」容》高さ40cm、径19.5cm





重要無形文化財「青磁」保持者認定記念
神農巌陶展 生命から祈りへ

2024年11月20日(水)〜11月25日(月)
日本橋髙島屋 美術画廊
中央区日本橋2-4-1
03-3211-4111

2024年12月11日(水)〜12月17日(火)
ジェイアール名古屋タカシマヤ11階美術画廊
名古屋市中村区名駅1-1-4
052-566-1101

1957年に京都に生まれ、80年近畿大学卒業。81年京都市立工業試験場窯業本科を修了し、82年京都府立陶工職業訓練校を卒業。83年には京都市立工業試験場窯業専攻科を修了し、87年滋賀・大津市に築窯し独立した。
泥漿にした磁土を筆で何度も塗り重ねて盛り上げるという独自の「堆磁(ついじ)」技法を生み出し、2004年には第1回菊池ビエンナーレ優秀賞、11年には第58回日本伝統工芸展日本工芸会会長賞、12年には紫綬褒章、14年には日本陶磁協会賞を受賞し、24年に重要無形文化財「青磁」保持者に認定された。
長年、日本工芸会理事として重責を担うとともに、後進の指導育成にも尽力し、陶芸界の技術と精神の継承、その発展にも寄与する。
今展では、「生命から祈り」をテーマに、堆磁の壺、花生、香炉、茶盌や、静謐さが漂う「祈り」シリーズの香炉など、新作を一堂に展観する。



《青磁堆磁線文壺》高さ39.5cm、径28cm


《祈り 鳳》高さ22.5cm、径25cm

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