鈴木 轍展-萌生-
2017年 3月16日(木)〜22日(水)
柿傳ギャラリー
新宿区新宿3-37-11 安与ビルB2F
03-3352-5118
1964年岐阜・多治見生まれ。青瓷、織部などで知られる瀬戸の岡部嶺男(1919〜90)の影響を受け、「緑釉」にこだわって作品を展開してきた。
緑釉をより美しく呈色させるために、とも土を埋め込んだり木辺などで陰刻したりして器胎に凹凸状の文様を施す。ときには砂気のおおい土を練り込んで、小石などがはじける効果をねらう。その結果、凸部がやや薄く凹部が濃くなり、全体に掛けられた緑釉が、新たなハーモニーを奏でる。
こうした斬新な総織部は、2005年第1回菊池ビエンナーレ大賞、15年第62回日本伝統工芸展NHK会長賞、16年日本陶磁協会賞として高く評価されている。今回は、こうした緑釉に加え、緑釉で培ったテクニックを元に制作された褐釉などの作品も展示される。