皇室と近代の陶磁 三の丸尚蔵館名品展
2023年9月16日(土)〜12月10日(日)
茨城県陶芸美術館
笠間市笠間2345(笠間芸術の森公園内)
0296-70-0011
三の丸尚蔵館は、千代田区の皇居東御苑内にある宮内庁が所管する博物館。皇室に代々受け継がれた美術品を収蔵管理・調査・公開する施設として1993年に開館した。収蔵品は宮中での御慶事の際の献上品や展覧会での買上品など、貴重なものばかり。
本展は、三の丸尚蔵館が収蔵する明治から現代までの近現代陶磁器の名品に、当館と個人所蔵の茨城とゆかりの深い作家の作品を加えた展覧会となっている。
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開館30周年記念 陶芸家 和田的-光と陰-展
2023年7月30日(日)~10月9日(月)
益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
栃木県芳賀郡益子町大字益子3021
0285-72-7555
1978年千葉に生まれ、2001年文化学院芸術専門学校陶磁科卒業。同年有田出身で佐倉に窯を持つ上瀧勝治(1941~)に師事し、2005年に独立する。
07年伝統工芸陶芸部会展日本工芸会賞、09年日本陶芸展池田満寿夫特別賞、10年日本伝統工芸展第50回記念賞、11年パラミタ陶芸大賞展大賞、16年第9回現代茶陶展TOKI織部大賞、17年第64回日本伝統工芸展東京都知事賞、同年第7回菊池ビエンナーレ大賞、20年日本陶磁協会賞を受賞し、現代日本を代表する陶芸家の一人に数えられている。
磁土を原料にした作品は、轆轤で挽き数カ月間乾かす。その後彫刻刀で彫り、さらに鉋やヤスリ研磨し精緻極まる成形が完了するが、白黒のコントラストとエッジの切れを表現するため無釉で焼成し、マット調の仕上がりにしている。
一方で、和田はFRPやステンレスを用いた造形作品をも手掛け、彫刻の分野においても11年に第24回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)で受賞するなど、幅広い才能を発揮している。本展では、銅版画や彫刻作品、そして彫りと削りを極めた陶芸作品の数々を紹介となる。
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岡本太郎 アートの夢~
陶壁・陶板・21世紀のフィギュア造形展 Part 1・2 “大衆にじかにぶつかる芸術を”
2023年7月15日(土)〜9月24日(日)
9月30日(土)〜12月17日(日)
滋賀県立陶芸の森 陶芸館
滋賀県甲賀郡信楽町勅旨2188-7
0748-83-0909
戦後の復興期における建築陶器は、人とアートとの結びつきを強めてきた。それを担ったのが、建築家、デザイナー、アーティストで、信楽で大阪万博の≪太陽の塔≫〈黒い太陽〉を手掛けた岡本太郎(1911-1996)のやきものは、多くの人々の記憶に刻まれている。こうした陶産地と岡本太郎の出会いのなかで育まれた技術は、大塚オーミ陶業株式会社の美術陶板などの仕事に継承されているが、岡本は自身の創作について、「一般大衆にじかにぶつかる、社会に開かれた芸術を実現したい」と記している。
1952年に陶壁を手掛けた岡本は、芸術が人々の身近にあることの大切さを述べている。≪犬の植木鉢≫で量産を試み、信楽で手掛けた≪坐ることを拒否する椅子≫では、人と直に触れ合うアートの在り方を探っている。
本展では〈芸術の大衆化〉をテーマに、近代の建築装飾陶器、パブリックアートや量産品のデザインを手掛けた岡本太郎らの作品を紹介。またフィギュア造形の世界や壁画の可能性を併せて取り上げつつ、岡本太郎のアートの夢、21世紀のその先をたどる。
なお、本展のパート2は、引き続き9月30日(土)~12月17日(日)に開催される。
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