髙取春慶作陶展 in 三越日本橋本店 美術画廊 2025

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髙取春慶作陶展

2025年11月5日(水)〜10日(月)
三越日本橋本店 美術画廊
中央区日本橋室町1-4-1
03-3274-8472

1989年十三代髙取八山の長男として生まれる。2010年九州造形短期大学を卒業後、実家の高取焼宗家で父・十三代八山に師事。 14年から遠州茶道宗家の小堀宗実のもとで4年間修業。帰窯後、十三代のもとで陶芸に励み、22年福岡デザインアワード金賞受賞。
髙取焼宗家は、慶長年間の創窯以来、420余年にわたり、茶陶の美と精神を受け継いできた。本展では、歴代より伝わる技法と意匠を礎に、現代に生きる作家自身の感性を重ねた作品の展示となる。



《掛分茶碗 白にふらし》高さ7.2cm、径13.5cm


《掛分茶碗 黒に黄》高さ7.1cm、径13.2cm


《竹節水指》高さ14.5cm、径16cm


《鶴首花入》高さ25.2cm、径7.8cm


《徳利》高さ13.6cm、径9.8cm


《銀彩片口》高さ8cm、15.4×12cm

 



特別展 九谷赤絵の極致 宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界

2025年10月11日(土)〜12月14日(日)
滋賀県立陶芸の森 陶芸館
滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7
0748-83-0909

九谷焼の赤絵は、石川県加賀市に開窯した「再興九谷」の宮本屋窯(1832~1859)で大成された。
宮本屋窯の赤絵は、黒みがかった赤(通称・血赤)で文様を細かく描き込んだ赤絵細描と、金彩とともに赤以外の上絵釉を用いた点が特徴。また画題の一部に、中国・明時代の墨の文様集『方氏墨譜』から着想を得たことで独自の表現を広げた。とりわけ、主画工・飯田屋八郎右衛門(1801~1848)が、細密描写に優れた手腕を発揮したことで知られる。
「九谷赤絵といえば宮本屋窯」と呼ばれ、その絵付は極めて繊細で、完成に多くの時間を要するため現存数が極めて少なく、これまで全国的に一堂に展示紹介される機会がなかった。
本展には、細密描写という高い技術力に支えられた九谷赤絵の珠玉の作品の数々が展示される。



≪許由図鉦鉢≫ 江戸時代後期 石川県九谷焼美術館蔵


≪南柯之夢図六稜形鉢≫江戸時代後期 個人蔵


≪結蜃楼に双鳳玦図四方徳利≫江戸時代後期 個人蔵


≪革図水注≫ 江戸時代後期 個人蔵

 



松崎 健―窯艶 健の陶表現―展

2025年10月5日(日)〜2026年1月12日(月)
益子陶芸美術館
栃木県芳賀郡益子町大字益子3021
0285-72-7555

1950年、日本画家・松崎脩己の三男として東京に生まれる。 玉川大学芸術学科で陶芸を専攻し、卒業後は後に人間国宝となる益子の島岡達三に師事する。 1977年に独立して同地に築窯し、独自の作風を求め現在に至る。
松崎氏が数多く制作してきた織部、志埜、黄瀬戸といった茶陶は桃山時代、薪窯で焼成されてきた。氏もそれに倣って薪窯焼成に挑戦し、とくに窯変によって生まれる表情を大切にしてきた。その高い焼成技術から生まれる作品は国内外で高く評価されており、 イギリスやアメリカにおいては現存する著名な日本人陶芸家の一人に数えられている。
薪窯の他にガス窯を自在に操作し、うつわを彩る窯変や、薪窯だからこそ誕生する灰被、そして新たな試みとして手がけた紫埜など、65点の展示。



《志埜茶盌》 高さ8.6cm、径12 cm 2024年


《白鷺鎬茶盌》 高さ8.5cm、 径12 cm  2014年


《黄瀬戸香炉》高さ12.8cm、 径15 cm  2008年


窯変灰被扁壺》高さ23.7cm、27.3 ×12.2 cm  2021年


《窯変灰被大壺》高さ47.1cm、径48.2cm  2013年

 



人間国宝 鈴木藏展

2025年9月24日(水)〜9月29日(月)
髙島屋日本橋店美術画廊
中央区日本橋2-4-1
03-3211-4111

2025年10月15日(水)〜20日(月)
髙島屋大阪店6階美術画廊
大阪市中央区難波5-1-5
06-6631-6382

2025年10月29日(水)〜11月3日(月)
髙島屋京都店6階美術画廊
京都市下京区四条通河原町西入真町52番地
075-221-8811



《志野茶碗》高さ11.2cm、12.9×12.4cm


《志野茶碗》高さ9.8cm、13.6×13.4cm

1934年岐阜県土岐市に生まれ、窯業技術者であり、釉薬の研究者でもある父の助手として働いたのち、本格的に作家の道に進む。志野は薪窯で焼くのが最良とされていた中、1960年後半にガス窯による焼成に成功し、独自の作陶スタイルを確立した。以降、日本陶磁協会賞をはじめとする数々の公募展で受賞を重ね、1994年には「志野」において重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定され、さらに2024年には文化功労者としても顕彰された。
桃山陶芸の原点を踏まえなが、土、釉薬、造形を様々に組み合わせて独自の表現を追求し、日本人特有の美意識や感性、そして自然への深い敬意が創作の根幹にあり、その精神性はすべての作品に映し出されている。
本展では独自の創意と重厚感にあふれた茶碗を中心に、花器や書などの作品群を一堂に展観する。

 



移転開館5周年記念
ルーシー・リー展-東西をつなぐ優美のうつわ-

2025年9月9日(火)〜11月24日(月・休)
国立工芸館
石川県金沢市出羽町3-2
050-5541-8600(ハローダイヤル)

1902年ウィーンに生まれたルーシー・リー(〜95)は、ウィーン工芸美術学校でミヒャエル・ポヴォルニーに陶芸を学んだ。38年ナチスの迫害を逃れるためにロンドンへに渡り、イギリス陶芸界の中心的役割を担っていたバーナード・リーチ、ボタン制作のため工房に参加した陶芸を学びはじめたばかりの彫刻家志望のハンス・コパーらに出会う。
52年に開催されたダーティントン国際工芸会議では、濱田庄司らと交友を深め、のちに一緒に個展を開催する。70年以降は、小さな高台やすっきりとしたライン、マンガン釉や掻き落としなど、釉薬と形態、そして装飾が一体となった作風を確立し、日本の陶芸愛好家を魅了してきた。
ルーシー・リーの作品は89年に草月会館で本格的に紹介され、2010年、15年には大回顧展が開催された。10年ぶりとなる本展は、同館に寄託された井内コレクションを中心とした約120点の紹介となる。



《コーヒー・セット》 1960年頃 国立工芸館蔵
撮影:エス・アンド・ティ フォト


《青釉鉢》 1978年 国立工芸館蔵
撮影:アローアートワークス


《ピンク象嵌小鉢》 1975-79年頃 国立工芸館蔵
撮影:アローアートワークス


《ブロンズ釉花器》 1980年頃 井内コレクション(国立工芸館寄託)
撮影:品野 塁


《スパイラル文花瓶》 1980年頃 国立工芸館蔵
撮影:エス・アンド・ティ フォト

 

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