The備前―土と炎から生まれる造形美―展
2019年5月14日(火)〜6月30日(日)益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
栃木県芳賀郡益子町大字益子3021
0285-72-7555
2019年2月22日(金)〜5月6日(月)
東京国立近代美術館工芸館
千代田区北の丸公園1-1
03-5777-8600
備前市伊部地域を中心に焼かれてきた備前焼は、焼締陶ながら他の産地にはない窯変、緋襷、牡丹餅、胡麻、桟切などの多彩な景色を生み出してきた。こうした薪窯による焼成で生まれた景色は、桃山時代に茶人・数寄者によって見立てられ、さらにその再興に取り組んだ近代の陶芸家に受け継がれた。そして現在の備前では、先達から受け継いだ技術を生かした新たな備前焼が焼かれている。
本展ではこうしたシンプルながら多彩な表現の備前焼を、古備前約40点、重要無形文化財保持者を含む近代の陶芸家の作品約40点、現代の備前焼約60点で、3部構成で紹介する。
Ⅰ章:源流としての備前焼-茶の湯のうつわを中心に-
|
|
|
Ⅱ章:近代の陶芸家と備前焼-写しと創作-
|
|
|
ここでは、備前焼で初めて重要無形文化財保持者(人間国宝)となった金重陶陽の優品とともに、金重陶陽と同様に古備前に魅せられ、その継承と研究に心血を注いだ藤原啓、山本陶秀、藤原雄らの人間国宝や、金重素山、伊勢﨑満をはじめとする近代作家の作品を併せた約40点を紹介する。
Ⅲ章:現代の備前焼-表現と可能性-
|
|
|
*トップ作品:金重陶陽「備前三角擂座花入」1954年