岡部嶺男in智美術館2015

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岡部嶺男 火に生き 土に生き

「青織部縄文塊」高さ41.5cm、35.6×36.2cm(栁澤コレクション)

「青織部縄文塊」高さ41.5cm、35.6×36.2cm
(栁澤コレクション)



2014年 10月11日(土)〜2015年 1月12日(月)

菊池寛実記念 智美術館
港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル
03-5733-5131

 岡部嶺男は、1919年(大正8)、瀬戸の窯業の中心地であった窯神山<かまがみやま>に加藤唐九郎の長男として生まれた。幼い頃から陶器づくりを身近に見て育ち、十代の頃には優れた才能を発揮するが、陶芸家として作家活動を始めたのは、第二次世界大戦が終結し復員した1947年(昭和22)以降のこと。岡部が手がけた技法は幅広く、黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部をはじめ、「古瀬戸」と称する灰釉、鉄釉、飴釉、さらには青瓷や天目など多岐にわたり、これらの伝統や形式を手掛かりに自身の感性を表現した新たな造形は、発表時から高い評価を得ていた。
―陶器は本来、具象的な表現には適していない。本質的にみて音楽がそうであるように、陶器も具象的な表現の世界と異質な分野により深い可能性があるように思う―とは、音楽が好きだった岡部の陶芸芸術論。岡部は音で構成する音楽が持つ「抽象的な芸術の強さ」を、土や釉薬のマチエールに求めて陶器の芸術性を追求した。本展では、織部、灰釉、青瓷など、それぞれの代表作を含めた65点余の作品により、陶芸の普遍的な魅力をお楽しみいただ企画。

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