静中動:韓国のスピリットをたどる―開かれた陶のアート展 in 滋賀県立陶芸の森 陶芸館館 2022

by & filed under 陶芸最前線.

 

静中動:韓国のスピリットをたどる―開かれた陶のアート展

2022年9月17日(土)〜12月18日(日)
滋賀県立陶芸の森 陶芸館
滋賀県甲賀郡信楽町勅旨2188-7
0748-83-0909

他文化と交流を重ねながら独創的な世界観を生み出してきた韓国のアーティストたちには、静の中に潜められる動のエネルギー、「静中の動」の精神が垣間見える。その精神性の一つの代表例として挙げられるのが、朝鮮白磁の「満月壺(MOON JAR)」で、ジャンルを問わず韓国に通底する美・文化のキーワードとしてたびたび登場する。
本展は、静中動の視点から、様々な表現・理論へと展開された韓国アートを、おもに陶を素材にした作品を5つの分野に分けて紹介するもので、それぞれの展示内容は以下のとおりになっている。

○序章「精神性の根源」(作品①②):現代作家に影響を与えた「甕器」から「青磁」、「粉青沙器」、「白磁」までの韓国を代表する伝統的なやきものにより韓国現代陶芸のルーツをたどる。
○第1章「静」(作品③):「満月壺」の魅力とは何なのか、「伝統」を多角的な方法でアプローチして独自に再創造していく作家10人により、そこに潜められた精神性について探る。
○第2章「中:関係性」(作品④):国内外で注目されている「もの派」の理論的支柱である李禹煥、平面と立体の中間的な存在で新たな陶芸を拓いた李承煕の作品を通じて、「やき・〈もの〉」という存在について問いかける。
○第3章「動」(作品⑤):国や文化圏を越えた交流の中で作家が獲得した新たな表現手段により、相対的に浮かび上がるアイデンティティに着目する。
○第4章「静中動をこえて: いま、ここに」(作品⑥):同時代の動向に注目し、国内外で活動している5人の作家の紹介。



①《白磁壺》高さ7cm、径12.5cm
朝鮮時代(18世紀)日本民藝館所蔵


②《粉青刷毛目鉄絵草花文俵壺》高さ24cm
朝鮮時代(15世紀後半-16世紀前半)
日本民藝館所蔵 


③金愛榮《Pivot Series_瀬戸際の風景3》
各高さ28cm、10×10cm 2022年 個人蔵


④李承煕《Tao_Kyoto(15) 》2018年
MUSEUM李朝所蔵


⑤禹寬壕《一万個のプレゼント》
高さ59cm、59×5cm  2014年
滋賀県立陶芸の森陶芸館蔵


⑥趙光勳《瞑想》高さ95cm、65.5×60cm  
2018年 滋賀県立陶芸の森陶芸館蔵

 

アーカイブ

  • 2024 (9)
  • 2023 (34)
  • 2022 (39)
  • 2021 (32)
  • 2020 (28)
  • 2019 (20)
  • 2018 (39)
  • 2017 (43)
  • 2016 (39)
  • 2015 (21)
  • 2014 (38)
  • 2013 (1)