高島聡平展 in 柿傳ギャラリー 2022

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髙取焼宗家 十三代髙取八山・春慶父子展

2022年3月23日(水) 〜28日(月)
三越日本橋本店 美術画廊
中央区日本橋室町1-4-1
03-3274-8472

十三代髙取八山《重ね茶碗》
(左)高さ6.5cm、径14cm
(右)高さ6cm、径13.6cm


十三代髙取八山
《管耳付水指》高さ15.9cm、19.5×16.5cm


髙取春慶
《花入》高さ25cm、径13cm

高取焼は1600年、文禄・慶長の役によって海を渡った八山が、現在の直方市鷹取山山麓に窯を築いたことに始まり、65年後には二代目が東峰村小石原に窯を移し現在に至っている。開窯当初は織部好みの作風であったが、江戸期になると徳川家の茶道指南役の小堀遠州の指導を受け、綺麗わびと称される「遠州髙取」を一子相伝で貫く。
十三代髙取八山は1960年に十二代の長男として生まれ、93年大徳寺で修行。98年に遠州流茶道家元から「無一庵」を頂戴し、2000年には十三代襲名展を当画廊で開催している。一方、1989年十三代の長男として生まれた春慶氏は、2015年小堀宗実家元の元で修行し、18年から十三代の許で髙取焼の制作に励んでいる。
本展は、初代八山を継承する直系の窯としてその秘伝の技法と窯の炎を護り抜く十三代の新作茶陶を中心に、後継者である春慶氏との父子展。



高島聡平展
日本陶磁協会 現代陶芸奨励賞 中国・四国 受賞記念

2022年3月15日(火)〜21日(月)
柿傳ギャラリー
新宿区新宿3-37-11 安与ビルB2F
03-3352-5118

《備前盌》高さ9.5cm、径12cm


《備前緋襷杯》高さ5.3cm、径8.5cm


《備前引出盌》高さ10cm、径12.3cm


《備前茶注》高さ9.5cm、径14.5cm


《備前水指》高さ15cm、径18cm

「日本陶磁協会現代陶芸奨励賞」は、つくり手を新たに発掘し奨励するため、開催年ごとに対象地域を区切って行なわれている公募展。伝統からオブジェの「鑑賞」「茶陶」「生活の器」の3部門に分かれており、2016年は北海道、17年は北陸、18年は関西、20年は中国・四国を対象に実施されてきた。22年に予定されていた九州・沖縄展はコロナウイルスのため延期となっているが、本展は20年の「茶陶」部門受賞記念展。
1991年北海道に生まれた高島氏は、2014年道都大学(現星槎道都大学)デザイン学科を卒業し、人間国宝・伊勢﨑淳氏に師事する縁を得て、岡山・備前に移り住む。17年岡山県美術展覧会奨励賞、18年第5回陶美展奨励賞を受賞。
やきものの世界に飛び込むきっかけとなったのは油滴天目。素材と向き合い試行錯誤するなかで生まれたのが、「外から力を加えて形をつくるより、土が内側から表情を出していくように」した備前焼。その穏やかな丸みを帯びた器が、シャープで造形的な作品が数多く見受けられるようになった備前焼のなかで輝きを放っている。
現在、穴窯のある瀬戸内市牛窓町で制作に励む。



加藤亮太郎陶芸展

2022年3月16日(水)〜22日(火)
松坂屋名古屋店 美術画廊
名古屋市中区栄3-16-1
052-251-1111(代)   

《引出黒茶盌 》高さ8.5cm、径11.5cm


《紅志野茶盌 》高さ8cm、径13.5cm


《瑠璃茶盌 》高さ9.5cm、径12.5cm

《織部花入》高さ33.5cm、径15cm



1974年多治見・市之倉に七代加藤幸兵衛の長男として生まれ、97年京都精華大学美術学部陶芸科を卒業。2000年京都市立芸術大学大学院陶磁器専攻修了し、家業の幸兵衛窯に入る。在学中から秋山陽、石川九楊に師事。15年幸兵衛窯の八代目を継ぎ、21年岐阜県芸術文化奨励受賞。
美濃焼の伝統を礎とした志野、瀬戸黒、織部などを中心に制作し、02年に倒焔式窯を、17年には引き出し用の窖窯を築窯し、引出黒などの日本ならではの茶陶を独自に追求する。同画廊における6度目となる本展では、茶盌を中心とした窖窯焼成の窯変など、新たな「桃山陶」の新作を発表する。

 

 

 



第9回菊地ビエンナーレ 現代陶芸の<今>

2021年12月11日(土)〜2022年3月21日(月)
菊池寛実記念 智美術館
港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル
03-5733-5131



現代陶芸の振興を目的に2004年に始まった公募展・菊池ビエンナーレが第 9 回目を迎えた。本展は、器から造形作品まで形状やサイズに条件を付けずに一律に審査して展示するもので、9回目となる今回は20歳代から80歳代まで、日本国内を中心にアジア地域からの出品も含む279点の応募があった。2021年5月18日に応募が締め切られ、279点の応募作品の第1次の画像審査が5月31日に、第2次の作品審査が7月14日に行われ、入選作54点が決定した。さらに、入選作の中から大賞1 点、優秀賞1点、奨励賞3点が選出された。
なお、審査員は次のとおりで、期間中受賞作家と審査員によるトークが行われる。

◆審査員
・審査員長:菊池 節(当館館長)
・審査員:秋山 陽(陶芸作家)
         唐澤昌宏(国立工芸館館長)
        大長智広(京都国立近代美術館主任研究員)
        前田昭博(陶芸作家)
            島崎 慶子(当館主任学芸員)

◆受賞作家&審査員によるトーク
○ 1月22日(土):猪倉髙志(大賞)&大長智広(審査員)
○ 2月 12 日(土):梅本孝征(優秀賞)・津金日人夢(奨励賞)&唐澤昌宏(審査員)
○ 2月19日(土):中里浩子(奨励賞)・原田雅子(奨励賞)&島崎慶子(審査員)

大 賞
猪倉髙志《線を解き放つ》
高さ8㎝、24.2×24.2㎝
(撮影:尾見重治、大塚敏幸 以下同 


優秀賞
梅本孝征《色絵流加彩昇落器》
高さ8㎝、径44.5㎝


奨励賞
津金日人夢《青瓷平壺-水天彷彿-》
高さ5、径41㎝


奨励賞
中里浩子《はなもよう》
高さ27㎝、48×34㎝


奨励賞
原田雅子《ながるる》
高さ62cm、50×48㎝

 

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