鈴木徹作陶展 殻ヲ破ル in 三越日本橋本店 2024

カテゴリー: 陶芸最前線.

 

新しい風 -ishokenのデザインと表現-

2024年3月27日(水)〜4月1日(月)
日本橋髙島屋 美術画廊
中央区日本橋2-4-1
03-3211-4111

Ishoken=多治見市陶磁器意匠研究所は、1951 年に前身の美濃焼上絵付研究所が設立されて以来、70 年以上にわたりやきものにたずさわる人材の育成に取り組み、現在は1,000人を超える修了生が、国内のやきもののあらゆる分野で活躍している。
本展は、日本の陶芸界に多くの作家を輩出してきた同研究所の中島晴美所長を初めとする修了生や、現役研究生22名によるグループ展で、やきものの多様性と陶芸界の未来を予見させる作品群を一堂に展観される。

出品作家:大江憲一、竹内紘三、駒井正人、柳井友一、松村淳、馬場康貴、荻野由梨、矢次美穂、深澤伊穏、故金あかり、五嶋穂波、宇佐美賢祐、ナカヒラアンディ、荒木桃子、喜代田花、島陰幸乃、髙橋葵、後藤実穂、中谷早希、馬場千晶、福田力翔、向井奈生子 (順不同)
賛助出品:中島晴美



宇佐美賢祐《急須》高さ10cm、10.5×13cm(左)、高さ12cm、10.5×12cm


馬場康貴《structural vessel》高さ38cm、20×20cm

 



鈴木徹作陶展 殻ヲ破ル

2024年3月20日(水)〜25日(月)
三越日本橋本店 美術画廊
中央区日本橋室町1-4-1
03-3274-8472

1964年岐阜・多治見に生まれる。87年に龍谷大学文学部を卒業してから1年間京都府立陶工高等技術専門校で成形を学ぶ。その後、京都で目にした岡部嶺男の織部鉢に衝撃を受け、織部釉を主体にしたやきものづくりをスタートさせるが、あえて「緑釉」と命名し織部釉という範疇を超えたやきものを目指している。
97年日本工芸会正会員となり、2003年日本伝統工芸展新人賞、05年第1回菊地ビエンナーレ大賞、09年菊地ビエンナーレ奨励賞、12年岐阜県伝統文化継承功績者顕彰、同年第32回伝統文化ポーラ奨励賞、13年龍谷大学龍谷奨励賞、15年第62回日本伝統工芸展NHK会長賞などを受賞。
17年の第64回日本伝統工芸展では「緑釉花器」が宮内庁買上となったが、今回のメイン作品である「殻」シリーズは、それまでの成形法に叩きの技法を加えたもの。縦、横、斜めに走る叩き文が、今までになかった緑釉の新境地を示しており、近年取り組んでいる藍釉と褐釉と緑釉を掛け合わせた「三彩」シリーズなども併せて展覧される。



《緑釉茶碗》高さ9.6cm、13.5×11.5cm


《三彩茶碗》高さ10.8cm、径12.1cm


《緑釉盤》高さ5.8cm、径40cm


《緑釉花器》高さ53cm、径44cm


《緑釉花器》高さ57.5cm、35×33.5cm

 

 



卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展

2024年3月19日(火)〜6月2日(日)
国立工芸館
石川県金沢市出羽町3-2
050-5541-8600(ハローダイヤル)

 1934年岐阜・土岐生まれ。多治見・市之倉町の丸幸陶苑に勤務する父の助手として働き、66年31歳で独立。薪窯でしか焼けないとされてきた「志野」にガス窯で取り組み、伝統を大切にしながら独自の作陶スタイルを確立。94年59歳で、荒川豊蔵(1894〜1985)に続き二人目の「志野」における重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
志野は日本で生まれた初めての白いやきもので、長石釉のみの無地志野、下絵付によって鉄絵が施された絵志野、鉄化粧を掛けた鼠志野や紅志野、二種類の土を混ぜ合わせた練上志野などが伝統的だが、氏は現役陶芸家として最長の人間国宝として独自性に富んだ新しくて力強い「志野」に現在も取り組んでいる。
本展は、卒寿を迎えるのを機に、初期から最新作までの作品を一堂に展示し、古典を大切にしながらも氏の美意識を映し出した独自性に富んだ作品を展示するもので、鈴木藏の軌跡と「今」が示される。



《志野茶碗》2013年 国立工芸館


《志埜茶碗》2006年 国立工芸館蔵


《織部大皿》1972年 個人蔵


《志埜大皿》1991年 国立工芸館蔵


《志野陶塑》2018年 個人蔵


《志野陶塑》2022年 個人蔵

 



開館30周年記念
ジュリアン・ステアと加守田章二 ―“うつわ”の必然性―展

2024年1月20日(土)-4月7日(日)
益子陶芸美術館/陶芸メッセ・益子
栃木県芳賀郡益子町大字益子3021
0285-72-7555

ジュリアン・ステアは1955年イギリス・ブリストル生まれ。74年にカンバーウェル・スクール・オブ・アートで、78年からはロイヤル・カレッジ・オブ・アート (RCA)で陶芸を学んだ現代イギリスを代表する陶芸家。
日本の近代陶芸にインパクトを与えた鬼才として知られる加守田章二は1933年大阪・岸和田生まれ。52年京都市立美術大学工芸科陶磁器専攻に入学して陶芸の道に進み49歳で亡くなったが、この二人の陶芸家の共通点として、“うつわ”を作り続けていることが挙げられる。本展はそのうつわの必然性を探る企画展で、ジュリアン・ステア25点、加守田章二25点、計50点が展示される。
また、本展会期中にはジュリアン・ステアが来日し、2月18日陶芸メッセ・益子内の益子国際工芸交流館で公開制作を行う。さらにこの間に制作された作品を当館敷地内旧濱田庄司邸で3月16日から4月7日まで展観予定で、作家であると同時に濱田庄司の研究者でもあるジュリアン・ステアが旧濱田庄司邸という空間との融合を展開する。



加守田章二(以下同)《紫面鉢》1968年


《壺》1975年 益子陶芸美術館


《壺型彩陶》1971年 益子陶芸美術館


《曲線彫文花瓶》1970年 益子陶芸美術館


ジュリアン・ステア(以下同)《ふたつの平行四辺形》1976年


《鉢1》1986年


《台座に置かれた5つのティーポットとキャディー》 2013年 益子陶芸美術館 

アーカイブ

  • 2024 (26)
  • 2023 (34)
  • 2022 (39)
  • 2021 (32)
  • 2020 (28)
  • 2019 (20)
  • 2018 (39)
  • 2017 (43)
  • 2016 (39)
  • 2015 (21)
  • 2014 (38)
  • 2013 (1)