前田昭博白磁譜 in セイコーハウス銀座ホール 2024

カテゴリー: 陶芸最前線.

 三輪龍氣生 生盌展

202410月16日(水)〜21日(月)
三越日本橋本店 美術画廊
中央区日本橋室町1-4-1
03-3274-8472

1940年三輪窯十一代休雪(壽雪)の長男として生まれ、67年東京藝術大学大学院陶芸専攻を修了。しかし20歳のころから、生活に密着し必然的に機能が必須条件となっていたやきものにはなじめなかった。
「制作とは己の願望を満たす行為である」という信念で、機能を捨てた陶芸におけるオブジェを制作しながら十二代として窯を継承したが、2019年には弟の和彦に家督を譲り、陶号を休雪から龍氣生に改号し、現在に至る。
今回の「生盌」シリーズは、「明日命果てるかも知れない出陣に際して、戦国武将が喫したであろう覚悟の一服」の盌に由来しており、「魂や  人生に掛けた意気込み  或いは大きな浪漫を飲み込んでいただけたらと念じております」ということである。



生盌》高さ18cm、16.8×14.8cm


《生盌》高さ28cm、14.8×16cm


《生盌》高さ22cm、17.9×16.6cm


《生盌》高さ27cm、18.8×20.9cm


《生盌》高さ32.8cm、24×20cm


《生盌》高さ26.6m、33.7×18cm

 



金重潤平作陶展

2024年10月16日(水)〜10月21日(月)
天満屋岡山店 美術画廊
岡山市表町2-1-1
086-231-7523

1972年東京・目黒生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、ロングアイランド大学大学院で彫刻を学ぶ。
土は備前の田土を使い。窯焚は年に1回。茶盌、花入、酒器、食器など150点ほどの展覧で、徳利は15点、酒呑は30点。



《備前酒呑》高さ5.7cm、径6cm


《備前カセ窯変徳利》高さ13.5cm、径8.1cm


《備前渦巻掛花入》高さ20cm、20×3cm


《備前耳付花入》高さ24.9cm、径13.8cm

 



前田昭博白磁譜

2024年10月10日(木)〜20日(日)
セイコーハウス銀座ホール
中央区銀座4-5-11 セイコーハウス銀座6階
03-3562-2111(代表)

1954年鳥取県河原町に生まれ、77年大阪芸術大学工芸学科陶芸専攻卒業。91年第11回日本陶芸展毎日新聞社賞、97年第10回MOA岡田茂吉賞展優秀賞、2000年第47回日本伝統工芸展朝日新聞社賞、03年20回記念田部美術館大賞茶の湯の造形展大賞、第50回日本伝統工芸展第50回展記念賞、04年2003年度日本陶磁協会賞をそれぞれ受賞。
07年には紫綬褒章を受章し、13年には重要無形文化財「白磁」保持者に認定され、20年2019年度日本陶磁協会賞金賞受賞する。
大学生の頃、地元・鳥取に降り積もる湿度を感じる雪が原点となり白瓷の制作を始める。淡く青味を帯び、しっとりとした白色の肌、清冽な中にも温もりが感じられる独特な釉調を創り出しているが、色彩とともに際立つのが造形の美しさ。轆轤で厚めに挽き上げ、自身の手により圧を加え、あえて手跡のかすかな痕跡を残しながら丹念にけずっていくことで、硬質でありながら柔らかさを融合させた作品を生み出している。
当ホールでは2014年以来10年振り4回目の個展で、現在における集大成ともいうべき70点の展覧となる。



《白瓷面取香炉》高さ12.4cm、径12.7cm


《白瓷面取壺》高さ22.6cm、径17.6cm


「白瓷面取壺」 W32×H37.5cm

 



林康夫―浪江に捧ぐ―展

2024年9月3日(火)〜11月5日(火
益子陶芸美術館<2階展示室スポットライト>
栃木県芳賀郡益子町大字益子3021
0285-72-7555

1928年京都生まれ。40年に京都市立美術工芸学校絵画科に入学し日本画を学ぶが、太平洋戦争が勃発したため15歳で予科練へ入隊し、17歳の時に特攻隊に志願する。特攻機に乗る直前に終戦を迎え、京都に戻って陶芸家の父である林雨の仕事を手伝いはじめる。その後父からの自分の仕事をしろという言葉を受け、自由な作陶を目指し、47年に前衛陶芸家集団となる四耕会に創立メンバーとして参加。翌年には日本初の陶オブジェと言われる、用途にとらわれない立体造形作品「雲」を発表する。50年にパリで開催された「現代日本陶芸展」に選抜され、国際的に高い評価を得る。その後もイタリアのファエンツァ国際陶芸展で日本人初のグランプリを受賞したのをはじめ、カナダ、フランス、ポルトガルなど海外のコンクールで次々とグランプリを受賞。また、四耕会の後に創立された走泥社でも活躍した後は、飛行兵として体験した夜間飛行の錯視経験に基づいた二次元(平面)と三次元(立体)が複雑に交錯する作品や2000年代以降に取り組んだ屋根のある「鹿会」シリーズなど精力的に作品を発表する。

今回で紹介するのは、林が近年取り組んでいる東日本大震災で被災した福島県浪江町の廃屋をモチーフとした作品(浪江町の風景。制作された家々は歪み、ところどころにできた傷跡から感じる震災の凄まじさが胸に迫る。その一方で、タタラづくりの質感からは温かさと素朴さも感じられる。第一線で活躍し続ける林の「現在」が展開されている。


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