卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展 in 岐阜県現代陶芸美術館 2025

カテゴリー: 陶芸最前線.

 

第19回パラミタ陶芸大賞展

2025年5月31日(土)〜7月21日(月・祝)
パラミタミュージアム
三重県三重郡菰野町大羽根園松ヶ枝町21-6
059-391-1088

同展は、全国の美術館、画廊、美術評論家からの推薦された「時代を代表する陶芸家」の上位6名の作品を展示し、投票期間中の来館者の投票によって大賞を決定するというもの。
投票期間は展覧会初日から7月3日(木)の34日間で、最多得票数獲得者1名に、第19回パラミタ陶芸大賞(賞金100万円)が授与される。なお、大賞発表式は7月13日(日)の14時から。
6名の作家は以下のとおり。

◆アイザワリエ
1994年静岡生まれ。2017年大阪芸術大学工芸学科陶芸コース、18年茨城県立笠間陶芸大学校研究科卒業。
19年第25回日本陶芸展文部科学大臣賞、21年第8回陶美展共栄電気炉製作所賞、24年第13回国際陶磁器展美濃銅賞受賞。
現在、笠間在住。

◆𫝆井完眞
1989年京都に生まれ、2008年京都市立銅駝美術工芸高等学校卒業。11年京都花鳥館賞奨学金2011最優秀賞を受賞、15年東京藝術大学大学院修士研究科修了し、三菱地所賞受賞。
現在、京都在住。

◆後藤秀樹
1973年宮城に生まれ、97年岐阜県立多治見工業陶磁科学専攻科を卒業。2012年美濃陶芸庄六賞茶碗展奨励賞受賞。
現在、多治見在住。

◆小林佐和子
1984年神奈川・藤沢に生まれ、2014年東京藝術大学美術研究科博士後期課程修了。
現在、神奈川・茅ヶ崎に在住。

◆奈良祐希
1989年金沢生まれ。2013年東京藝術大学美術学部建築科を卒業。16年多治見市陶磁器意匠研究所を修了、17年東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻を卒業し、同年第3回金沢・世界工芸トリエンナーレ審査員特別賞を受賞。24年第13回国際陶磁器展美濃審査員特別賞受賞。
現在、金沢在住。

◆山浦陽介
1982年福井県・南越前生まれ。2008年静岡文化芸術大学デザイン学部を卒業し、10年多治見市陶磁器意匠研究所を卒業。2021年第12回国際陶磁器展坂崎重雄セラミックス賞受賞。
現在、土岐在住。



アイザワリエ《縹》高さ42cm、62×35cm


𫝆井完眞《玉釉-海亀》
高さ38.6cm、59.5×41.5cm 撮影・森下大喜


後藤秀樹《海神(WATATUMI)》
高さ51cm、62×55cm 撮影・野村知也


小林佐和子《縄張合戦総大将月虎》
高さ7.1cm、4.2×3.4cm
撮影・木和田権了


奈良祐希《Bone Flower Jomon》
高さ35cm、30×30cm 撮影・Shugo Hayashi


山浦陽介《白尖/white edge》
高さ170cm、40×40cm 撮影・林達雄

 



宗像窯八代 宗像利浩展 井戸茶碗に魅せられて

2025年5月28日(水)〜6月2日(月)
三越日本橋本店 美術画廊
中央区日本橋室町1-4-1
03-3274-8472

1958年宗像窯七代亮一の長男として会津美里町に生まれる。77年嵯峨美術短期大学陶芸科を卒業。97年日本陶芸展準大賞、203年日本陶芸展文部科学大臣奨励賞を受賞。05年宗像窯八代目を襲名し、12〜19年福島大学客員教授。13年に東大寺に茶碗を奉納し、16年第36回伝統文化ポーラ賞・地域賞を受賞した。
民芸の窯元に生まれ育ったが、20代の頃に井戸茶碗に魅せられ、生活雑器と茶碗を並行して制作する。次第に宗像窯で制作していた生活雑器の延長線上に茶碗があるというに境地に達し、鉢や壺などにも茶碗の美が自然に備わるようになった。
地元の土と釉薬による究極の用の美による茶碗、鉢、壺、水指、花器などが展示される。



《井戸茶碗》高さ9.1cm、径15.1cm


《井戸茶碗》高さ8cm、径14.5cm


《利鉢》高さ16cm、径62cm


《柿の蔕茶碗》高さ7cm、径13.5cm


《瑠璃天目茶碗》高さ7.4cm、径12.5cm

 



卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展

2025年3月29日(土)〜6月1日(日)
岐阜県現代陶芸美術館
多治見市東町4-2-5
0572-28-3100

 1934年岐阜・土岐生まれ。多治見・市之倉町の丸幸陶苑に勤務する父の助手として働き、66年31歳で独立。薪窯でしか焼けないとされてきた「志野」にガス窯で取り組み、伝統を大切にしながら独自の作陶スタイルを確立。94年59歳で、荒川豊蔵(1894〜1985)に続き二人目の「志野」における重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
志野は日本で生まれた初めての白いやきもので、長石釉のみの無地志野、下絵付によって鉄絵が施された絵志野、鉄化粧を掛けた鼠志野や紅志野、二種類の土を混ぜ合わせた練上志野などが伝統的だが、氏は現役陶芸家として最長の人間国宝として独自性に富んだ新しくて力強い「志野」に現在も取り組んでいる。
本展は、卒寿を迎えるのを機に、初期から最新作までの作品を一堂に展示し、古典を大切にしながらも氏の美意識を映し出した独自性に富んだ作品を展示するもので、その軌跡と「今」が示される。



《志野茶碗》2023年 個人蔵


《志野香炉》2017年 個人蔵


《志埜大皿》1991年 国立工芸館蔵


《志野陶塑》2021年 個人蔵



美の予感2025-Transposition- 

  • 東京展
    2025年3月12日(水)〜17日(月)
    髙島屋日本橋店本館6階美術画廊
    03-3211-4111
  • 大阪展
    2025年3月26日(水)〜31日(月)
    髙島屋大阪店6階美術画廊
    06-6631-6382
  • 名古屋展
    2025年5月7日(水)〜13日(火)
    ジェイアール名古屋タカシマヤ11 階 美術画廊
    052-565-1101
  • 京都展
    2025年5月28 日(水)〜6月2日(月)
    髙島屋京都店6 階 美術画廊
    075-221-8811

日本の工芸は、機能性や質の高い技術に基づいた精緻かつ優美な造形によって、世界的な評価を受けるようになった。また、国際化や現代アートとのクロスオーバー化が進み、新たな感性によるコンセプチュアルな作品が現れるなど進化が持続している。
今展出品の8 名の作家は、自身の選んだ素材の持つ可能性を信じ、創造的意識と探求心から導きだした創意を磨き上げてきた技術によって作品化し、それぞれに独自の世界を表現している。作家の手を介し、素材から作品へと転位する創作行為は、物質と身体、ものの在り方など、多くの示唆に富んだ視点を提示している。
本展は髙島屋美術部が、次世代の活躍を期待する作家を採り上げたシリーズ企画のグループ展で、今回が8回目となる。出品作家は、井上魁、隗 楠、田中里姫、時田早苗、平尾祐里菜、むらたちひろ、山本真実江、亘章吾の8氏。


井上魁 [陶]
《LAUGH-2401》高さ15cm、28×8cm 2024年

隗 楠 [漆、牛床革、麻布]
《Powerful》高さ67cm、74×60cm 2023年

田中里姫 [吹きガラス、スランピング/ガラス]
《心象のかさね》高さ13cm、21×15cm 2023年

時田早苗 [乾漆、卵殻、螺鈿、平文、蒔絵/漆、麻布、卵殻、貝、金、銀、真珠、ステンレス]
《銀鳩》高さ40cm、18×20cm 2024年

平尾祐里菜 [彫金/銅、白水晶(台座:鉄)]
《秋露 – イロハモミジ-》高さ22.5cm、38×13cm 2024年

むらたちひろ [染色/綿布、反応性染料]
《みどりの朝》高さ27.3cm、41cm 2024年

山本真実江 [陶土]
《Flowing》高さ56cm、56×20cm 2024年

亘章吾 [積層曲木/吉野檜(台座:六方石)]
《自然 ji-nen》高さ86.5cm、19.5×21cm(台座込み)

 

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