十三代三輪休雪展
2025年3月26日(水)~4月1日(火)
松坂屋名古屋店 本館8階美術画廊
名古屋市中区栄3-16-1
050-5785-4639
1951年山口・萩に十一代休雪(現・壽雪)の三男として生まれ、75年アメリカに留学。81年帰国し、三輪窯で制作を開始する。
2007年日本陶磁協会賞を受賞し、 19年十三代三輪休雪を襲名した。
作品タイトル「エル・キャピタン」は、カリフォルニア・ヨセミテ国立公園にある花崗岩の一枚岩。留学中に出会い、活発な活動を続ける地球の命を育む計り知れない途方もなく大きく豊かなエネルギーに見せつけられ、以後掌の世界においても制作のテーマとしてきた。作陶を続ける中、土即ち大地の力、そして火の力に歳を重ねるごとにますます魅了され、今日に至っている。
本展は、同店における8年ぶりの個展。
卒寿記念 人間国宝 鈴木藏の志野展
2025年3月29日(土)〜6月1日(日)
岐阜県現代陶芸美術館
多治見市東町4-2-5
0572-28-3100
1934年岐阜・土岐生まれ。多治見・市之倉町の丸幸陶苑に勤務する父の助手として働き、66年31歳で独立。薪窯でしか焼けないとされてきた「志野」にガス窯で取り組み、伝統を大切にしながら独自の作陶スタイルを確立。94年59歳で、荒川豊蔵(1894〜1985)に続き二人目の「志野」における重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された。
志野は日本で生まれた初めての白いやきもので、長石釉のみの無地志野、下絵付によって鉄絵が施された絵志野、鉄化粧を掛けた鼠志野や紅志野、二種類の土を混ぜ合わせた練上志野などが伝統的だが、氏は現役陶芸家として最長の人間国宝として独自性に富んだ新しくて力強い「志野」に現在も取り組んでいる。
本展は、卒寿を迎えるのを機に、初期から最新作までの作品を一堂に展示し、古典を大切にしながらも氏の美意識を映し出した独自性に富んだ作品を展示するもので、その軌跡と「今」が示される。
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美の予感2025-Transposition-
- 東京展
2025年3月12日(水)〜17日(月)
髙島屋日本橋店本館6階美術画廊
03-3211-4111 - 大阪展
2025年3月26日(水)〜31日(月)
髙島屋大阪店6階美術画廊
06-6631-6382
- 名古屋展
2025年5月7日(水)〜13日(火)
ジェイアール名古屋タカシマヤ11 階 美術画廊
052-565-1101
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- 京都展
2025年5月28 日(水)〜6月2日(月)
髙島屋京都店6 階 美術画廊
075-221-8811
- 京都展
日本の工芸は、機能性や質の高い技術に基づいた精緻かつ優美な造形によって、世界的な評価を受けるようになった。また、国際化や現代アートとのクロスオーバー化が進み、新たな感性によるコンセプチュアルな作品が現れるなど進化が持続している。
今展出品の8 名の作家は、自身の選んだ素材の持つ可能性を信じ、創造的意識と探求心から導きだした創意を磨き上げてきた技術によって作品化し、それぞれに独自の世界を表現している。作家の手を介し、素材から作品へと転位する創作行為は、物質と身体、ものの在り方など、多くの示唆に富んだ視点を提示している。
本展は髙島屋美術部が、次世代の活躍を期待する作家を採り上げたシリーズ企画のグループ展で、今回が8回目となる。出品作家は、井上魁、隗 楠、田中里姫、時田早苗、平尾祐里菜、むらたちひろ、山本真実江、亘章吾の8氏。
髙内秀剛展
2025年1月26日(日)〜4月6日(日)
益子陶芸美術館
栃木県芳賀郡益子町大字益子3021
0285-72-7555
1937年東京に生まれ。高校卒業後働きながらたまたま友人に誘われて訪れた益子でやきものに興味がわき、益子通いを始める。1967年伝統工芸新作展で入選したことをきっかけに、68年に会社勤めを辞め、益子に移住し築窯し「百童窯」と名付けた。
当初は益子焼の伝統釉である黒釉、柿釉、灰釉などで大物から雑器までのいわゆる民芸陶を手掛けていたが、自由な作風の織部に惹かれるようになり、志野、黄瀬戸、瀬戸黒、引出黒などの美濃陶に傾倒し、現在に至る。型にはまらない豪快な意匠の作品の一つが鳥の姿から着想を得たと言われる一連の「手桶」作品で、その織部焼は「高内織部」と呼ばれる領域を確立した。
本展では大皿や大壺、茶碗や酒器など100点超を紹介し、その世界に迫る。
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菊池コレクション 現代陶芸のすすめ
2025年1月18日(土)〜5月6日(火)
菊池寛実記念 智美術館
港区虎ノ門4-1-35 西久保ビル
03-5733-5131
陶芸には、日用陶器や茶陶をはじめとする道具としての器に加え、陶芸の素材、技法、伝統などを独自の視点でとらえたオブジェ的な造形作品も存在する。個人作家によって展開された、器の用途や機能ではない多様な現代陶芸のその未知なる思考と美意識などに魅了されたのが当館設立者の菊池智(1923~2016)で、20世紀後半以降の日本の現代陶芸作品を精力的に蒐集してきた。
1983 年には、自身のコレクションによる展覧会「Japanese Ceramics Today(現代日本陶芸展)」を、ワシントンのスミソニアン国立自然史博物館のトーマス・M・エバンスギャラリーで開催。日米の貿易摩擦が大きな問題となっていたときではあったが、当時40代から50代であった作家たちの作品を中心に構成され日本の同時代の文化を紹介する展覧会は受け入れられ、その後菊池が文化事業に注力していく契機ともなった。
本展は、同展に出品された作品をはじめ1970年代から80年代の作品が出品されており、その時期の現代陶芸の展開がリアルに示されている。
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